関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな！です。NHK番組ブラタモリが３月10日で最終回となりました（特番の可能性はあり）。

今回は、初回からロケ地を個人ブログに記録し、要所要所は実際に訪ねてきた筆者が、ブラタモリで印象に残った回をメモしました。

古都（京都・奈良）でブラタモリ

京都府・奈良県では、南禅寺・御土居・新京極（#パイロット版）奈良（#10,#11）嵐山編（#36）伏見編（#37）清水寺（#69）京都祇園編（#70）銀閣寺・東山編（#102）宇治編（#103）京都西陣編（#139）京都御所編（#142）比叡山（#143 144）法隆寺（#161）飛鳥（#162）天橋立（#172）鴨川（#206）大原（#207）東寺（#233）山科（#234）吉野（#238）正倉院（#262）と、非常に多くの場所が取り上げられています。

京都の田舎、大原には日本のふるさとの景色

筆者は関東在住で、地理に疎い面もあるかも知れませんが、京都は市街地に寺社などの歴史的な見どころが集中し、郊外は川下りなどもっぱら自然を楽しむイメージがありました。

しかし、ブラタモリが紹介した、京都駅から北東に約18キロ離れた大原は、自然や里山に恵まれながら、深い歴史を感じさせる場所もあります。「豊かな自然」「歴史」「比較的静か」の３拍子が揃う場所です。

今回は、京都のなかでも、GWや夏休みなどの連休に訪ねたい、比較的静かな場所を取り上げてみます。

ブラタモリがまず訪ねたのは、三千院。大原を訪ねるほとんどの人が回るため、飲食店やみやげ物屋もあり、比較的賑わっています。

タモリさんは、三千院の随所を彩る苔に注目。比叡山から雪解け水が流れ込み、湿気が多いのが大原の特徴です。

大原は、川の浸食によってできた、細長い盆地です。三千院境内は多少賑わいますが、周辺の里山は非常にゆとりがあり、散歩に最適です。

また、大原の東側には断層があり、それに沿って鯖（さば）街道が敷かれています。ブラタモリ鯖街道編（#254）は、大原編（#207）よりも後ですので詳しくは触れられませんでしたが、鯖街道も混雑を気にせず楽しめそうです。

【ブラタモリ鯖街道・全ロケ地】タモリさん福井小浜から京都へ#254（とらべるじゃーな！）

この大原に歴史的な意味を与え、趣を深めているのが寂光院（じゃっこういん）の存在です。

壇ノ浦の戦いで唯一救い上げられた主要人物が、平徳子（建礼門院）。戦いで、８歳の息子（安徳天皇）はじめ、母、兄弟すべてを失いました。源氏の兵に引き上げられ、一命をとりとめます。その後、大原に身を寄せました。

建礼門院は、わずか５畳ほどの場所に隠れるように暮らしていました。

木々や里山だけではなく、このような歴史的背景も大原のイメージを深めています。清水寺や銀閣、南禅寺など市街地のお寺も素晴らしいですが、春から秋にかけての連休など混みそうな時期には、大原はおすすめです。

【ブラタモリ京都大原・全ロケ地】タモリさん三千院へ、里山に建礼門院の影を訪ねる#207（とらべるじゃーな！）

観光客と１人もすれ違わない？ 御土居（おどい）

もし全く混まない観光地を訪ねたい場合、御土居（おどい）がおすすめです。

ブラタモリの栄えある第１回は長崎編（2015年４月）でした。

記念すべき初回・長崎など「北部九州」のロケ地を振り返る

しかし実はその年の１月に、パイロット版（試験放送版）が放映されており、タモリさんは写真の京都市北区大宮土居町にある御土居を訪ねています。

御土居とは、豊臣秀吉が京都を守るために建造した盛り土（安土桃山時代、全長23キロ）で、京都の北部に一部が残存しています。京都では洛中、洛外という言い方をしますが、この境界線が御土居です。

タモリさんが訪ねた北区大宮土居町にある御土居のほか、北区平野鳥居前町の御土居（北野白梅町駅北へ徒歩10分）もおすすめです。このほか、史跡に指定されている御土居は、下のページに一覧があります。

【ブラタモリ南禅寺・御土居・新京極】全ロケ地をまとめ｜タモリさん全国へ #特番（2015.1）（とらべるじゃーな！）

なお、御土居周辺から上賀茂神社まで徒歩20分で移動できます。

【ブラタモリ京都鴨川】全ロケ地・撮影場所をまとめ｜上賀茂神社、貴船神社・川床へ#206（とらべるじゃーな！）

次回は、京都市街地のブラタモリ訪問地を振り返ります。Yahoo!では、読者登録（フォロー）も可能ですので、ぜひご検討ください。