旅の専門家 連休に見頃の紅葉を「大混雑」に巻き込まれずに楽しむ裏ワザとは?
宿泊経験500泊。関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!です。
北海道や山間部を除く全国各地で、紅葉が見ごろを迎えています。
今回は、週末に紅葉を訪ねたいけど、混雑が心配という方のために、穴場旅専門家がお答えします。
Q 連休の紅葉見物は、どのくらい混むのですか?
はい。例えば、紅葉期の土日の高尾山であれば、ケーブルカーは例年1時間以上の待ち時間が恒常的に発生し、山上もかなりの人ごみになります。
Q どうしてそこまで、1か所に人が集中するのでしょう?
はい。普段の旅行でも、箱根・熱海といった、多くの人が真っ先に思い浮かべる観光地はかなり混みます。紅葉期は、日光いろは坂(※)や高尾山は、多くの人にイメージされやすく、特に人が集中します。
※日光いろは坂は山間部のため、今年の紅葉の見頃は終わっています。
Q おすすめはありますか?
はい。東京都青梅市の御岳山(みたけさん)は、高尾山同様ケーブルカーで登り、山上に神社があることも共通していますが、混雑はかなり軽減します。
高尾山のケーブルカーが紅葉のピーク時には1時間以上の待ち時間が恒常的に発生するのに対し、御岳山のケーブルカーは、例年、最大時でも30~40分の待ち時間で済みますし、朝は余裕があります。
写真は、11月上旬の御岳山で、まだ色づき始めですが、現在はグンと紅葉が進んでいます。
見晴らしも高尾山以上のものがあります。
また、山上の神社の参道商店街は、高尾山口駅周辺の商店街以上にレトロな味わいがありますし、空中都市のような、宿坊などの集落があるのも面白いです。
Q なるほど。紅葉と聞いてすぐに頭に思い浮かぶような「定番」ではなく、少しリサーチしてみるのがよいのですね。でも穴場は見つけるのが大変なんです。
はい、穴場探しは、Yahoo!マップを探せば簡単ですよ。「紅葉」で検索すれば、地図上に表示されます。
上の地図では、高尾山や昭和記念公園は、メディアなどによく登場しイメージされやすいですが、御岳山は、その歴史と風景の割には、混雑はひどくはありません。
Q なるほど。あと行く時間はやはり朝がいいですか?
はい。紅葉シーズンなどのピーク時の「超人気観光地」は、都心を5時ごろ出る人が多いと考え、時刻表を調べて先回りするのがベストです。高尾山の場合、京王線の始発が高尾山口駅に6時半ごろ着きますので、その時間帯から登山組で混みます(ケーブルカーの始発は8時)。
御岳山なら、ケーブルカーの始発の7時半を狙えば十分でしょう。8時台でも問題はないと思います。
Q 朝早く行ったとして、現地ではどんどん人が押し寄せるのでは?
はい。現地では、人の流れを予想し、先回りして混雑から逃げるようなルートを組みます。
例えば御岳山なら、早めに下山して向かってみたいのは、JR御嶽(みたけ)駅から青梅線で約10分の日向和田(ひなたわだ)駅。
紅葉の喧騒が噓のような静けさです。
すぐ近くのへそまん(へそまんじゅう 総本舗)は、温泉まんじゅう風の素朴なおまんじゅうのできたてが手に入ります。
日向和田駅から徒歩15分の吉野梅郷は、梅の名所と思われており、訪ねる人は少ないですが、紅葉の穴場です。吉野梅郷商店会紅葉まつりも開催しています。
このように、比較的有名な観光地には朝早く到着し、あとは混雑から逃げるようなルートを組み、少し早めに帰路につくのが、混雑疲れしないコツとなります。
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