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アド街紹介・伊香保に負けない 激戦区・草津の温泉まんじゅうは「それだけが目的」で訪ねたいほど

とらべるじゃーな!穴場ずらし旅、愛好家

宿泊経験500泊。関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!です。

テレビ東京系の「出没!アド街ック天国」で伊香保温泉の「元祖 温泉まんじゅう」が取り上げられ、温泉まんじゅうへの関心が高まったようです。

アド街で紹介された元祖の温泉まんじゅう(伊香保温泉)

写真はアド街で紹介された、伊香保温泉にある、温泉まんじゅうの元祖とも言われるおまんじゅうです。黒糖の入った皮とこしあんが特徴。

石段街にあり立地が良く、アド街で映像が流れたように、その日に店内の工場で作ったものをその場で食べられ、午後には売り切れていることもあります。鉄分が多い伊香保温泉の「黄金の湯」(こがねのゆ)の色をなぞらえています。

温泉まんじゅうは、全国各地に広がりましたが、同じ群馬県内の草津温泉は、特に激戦区となっています。

草津温泉・湯畑の食べ歩き系温泉まんじゅう

草津温泉でもっとも知名度が高いのが、「ちちや」の温泉まんじゅうです。

目立つのは湯畑に面した湯畑店ですが、実は裏手に工場を備えた本店があり、できたてが随時運び込まれるのが特徴です。とろけるような皮とみずみずしさが特徴で、ほかにはない体験ができます。

工場が近いことと、客足が途切れず常にできたてを提供できる、湯畑店の立地が生んだ産物です。

有名店・ちちや湯畑店のすぐそばで、負けじと徹底対抗するのが、山びこ温泉まんじゅうです。

食べ歩きの人が多い立地を生かし、ちちやと差別化して「揚げたて」を提供。衣の食感と味が素晴らしく、あんは油に負けない強めの甘さで、塩の隠し味が効いています。

※両店とも、2014年放送のアド街・草津温泉編で紹介されています。

草津温泉・湯畑から少し離れた立地の実力店

一方、真の実力ナンバーワンと言ってもよいと思うのが、松むら饅頭の温泉まんじゅう。

湯畑から少し離れ、実力を問われるからこそ、味で勝負するお店です。

あんは砂糖に頼らず、はっきりと小豆の味を感じ、豆や皮の食感をしっかり残してあります。

草津温泉の旅館にも卸しており、2014年放送のアド街・草津温泉編でも紹介されています。

一方、湯畑からグンと離れ、住宅地で営業するのが亀屋。

観光客も訪ねますが、地元の人の普段使いを意識したお店です。

亀屋の温泉まんじゅうは、とにかく皮が厚いのが特徴。

お土産でもらっても悪くないのですが、家の戸棚にいつも入っていて欲しい普段着の温泉まんじゅうです。知る人ぞ知る、炭酸まんじゅう(北関東の普段使いのお菓子、重曹を使う)に近いかも知れません。

このほか「草津一やる気のない?温泉まんじゅう屋」「インスタ映えする色鮮やかな温泉まんじゅう(田島屋、2014年のアド街で紹介)」「押し売り力でおなじみの草津の名物店」など、立地や業務形態(旅館と兼業か、お菓子専業かなど)、差別化をキーワードに、それぞれ全て違う温泉まんじゅう点が草津には揃っています(下のリンクで紹介)。

ぜひ、温泉まんじゅう目当てで、草津温泉を訪ねてみてください。

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穴場ずらし旅、愛好家

宿泊歴500泊。関東周辺の穴場★ずらし旅スポットを紹介。日本テレビ(2023年)、TBSテレビ(2024年)に旅の専門家として登場。Yahoo!ニュースエキスパート公式旅行ライター(2023年7月企画賞)。JTB運営・地理旅行検定取得済み。東京都在住。

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