【そうめんvsお蕎麦】夏の体にいいのは?ダイエット・夏バテ予防・暑熱ストレスの緩和の効果は?
暑い時に冷たいそうめんやお蕎麦は、喉ごしが良くてとても美味しく感じますよね。
夏の麺類としてまとめられることが多い2つですが、どちらのほうが体にいいのでしょうか?
今回は、薬膳、栄養素、ダイエットの3つから、どちらのほうが体にいいのかを検討して紹介します。
薬膳⇒蕎麦にはイライラを鎮める効果あり
漢方の教えを食に活かした薬膳では、どちらも暑さで火照った体の熱をとってくれるので、夏におすすめの食材です。温涼性では大きな差はないのですが、細かな働きの面で違いがあります。
そうめんの原料である小麦には、高ぶった心を落ち着かせる効果があって生薬にもなっています。ただこの働きは、表皮の部分に多く、取り除いて作ったそうめんには、ほとんど期待できません。
一方、蕎麦にはその香りに、気持ちをリフレッシュしてイライラを改善する作用、消化を高める働きがあります。
食欲がない時でも、「お蕎麦なら食べられる」「お蕎麦なら食べたい」と思うのには、このような理由があったのかもしれませんね。
お蕎麦のほうが、暑さからくるイライラを改善して、胃腸の働きを整える効果があるため夏の体には、薬膳の観点ではお蕎麦のほうがいいと言えそうです。
栄養⇒蕎麦はミネラル分が豊富
栄養面では、どちらのほうがよいのでしょうか?
上記は主な栄養素の1食分の摂取目標をそうめんと蕎麦の1食分が満たす割合です。そうめんはミネラル分やビタミンはほぼ入っていなく、糖質だけが目立ちます。
一方、蕎麦はそうめんよりも栄養価が高く、とくに食物繊維は1食分のほぼ100%、鉄分も70%、マグネシウムは50%を満たしています。また疲労回復や夏バテ予防に働くビタミンB1やB2も少ないですが含まれます。
このため夏の体には、、栄養面ではお蕎麦のほうがいいと言えそうです。
ダイエット⇒蕎麦のほうが太りにくい
ダイエット面では、どちらのほうが良いのでしょうか?
茹でた麺を1食分200gあたりで比較するとカロリーはそうめんのほうが若干低いのですが、蕎麦にはそうめんと比べると下記のような特徴があります。
・糖質がやや低い
・食物繊維が豊富で満腹感や整腸作用がある
・食物繊維が多く糖質の吸収スピードを表すGI値が低い
・エネルギー代謝にかかわるビタミンB1やB2が多い
蕎麦のほうが、体内で糖に変わるスピードが緩やかで太りにくい事、食物繊維が豊富で整腸作用があることなどを考慮すると、ダイエットには蕎麦のほうがいいと言えそうです。
まとめ
今回は、夏の定番のそうめんとお蕎麦を比較をしました。
薬膳・栄養素・ダイエットの3つの項目ともお蕎麦に軍配が上がりました。
とはいえ、そうめんも消化に良く、冷やす効果もあることから、夏のエネルギーチャージに適した食品です。
またどちらも、栄養の面では欠けている部分が多いので単品ではなく、豚肉や夏野菜の品を添えるなど、栄養バランスが整う工夫をしながら夏の麺料理を楽しんでくださいね。