主体性に欠けている人は「病気」である! 主体的になるために強制させるべき2つのこと【5800字】
■マネジャーが抱える悩みのダントツ1位が部下の「主体性」
20年近く「絶対達成コンサルタント」の仕事をしてきた。数えきれないほどの経営者、マネジャーの方々と接してきた。
その長い歴史を振り返ってみると、その方々が口にする「組織の課題」は業界や規模に関わらず、だいたい同じだとわかっている。
その課題として挙がるフレーズの中でも、ダントツに多い表現が
「主体性」
である。
以前は「モチベーション」という表現が耳についたが、最近はめっきり減った。しかしながら「主体性」というフレーズはどんなに世代が変わっても同じ。
今もまだ大きな課題として受け止められている。
「主体性」という表現には、受け身にならず、もっと自ら能動的に行動してほしい、考えてほしい、コミュニケーションをとってほしい、という上長からの願いが込められている。
いっぽうで、
「主体性なんか期待せず、もっと強制させるべきだ」
という意見も根強い。
昭和時代から剛腕をふるってきた部課長が言うならともかく、若いスタートアップ企業の経営者からも聞く。
確かに、「主体性」ばかり重きを置いてもうまくいかないケースは多いだろう。時には「強制」も必要だ。
では、どんなケースだと主体性を重んじ、どんなケースだと強制をしたほうがいいのか。相手の状態によっても変わるだろう。
多くのマネジャーが部下指導で悩む「主体性」について、今回は解説していきたい。
<目次>
■マネジャーが抱える悩みのダントツ1位が部下の「主体性」
■主体性に欠けている人は「病気」である
■主体性ある人の「見極め方」2つの方法
(1)インサイドアウト/アウトサイドイン
(2)やり過ぎ/やらなさ過ぎ
■「やり過ぎの人」しか主体性を高くできない
■「期待最大化」の思考と「不安最小化」の思考
■「理解=言葉×体験」で主体性を高める
■主体性に欠けている人は「病気」である
まず、多くの人が勘違いしていることを先に書いておこう。
それは、主体的でないことが、どれほど重大な問題を抱えることになるかについてだ。
誤解を恐れずに書くと、特殊な事情がないのにもかかわらず主体性に欠ける人は、ビジネスパーソンとして「病気」だ。いったんその病気を治してから出直したほうがいい。そう思えるほど深刻な疾病なのだ。
なぜか?
主体的に仕事をするのは、ビジネスパーソンとして当たり前のことだからだ。これだけAIやロボットが進化した世の中で、「指示待ち」の姿勢を貫こうするのはムリがありすぎる。
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