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すぐに使える!「目標の立て方」事例集 残業を減らしたいとき、先送りをなくしたいとき……等12例

横山信弘経営コラムニスト
仕事を効率化するための目標はどう立てる?(写真:イメージマート)

目標を立てることに苦労しているビジネスパーソンはとても多い。

「なんとなく目標を設定してしまう」「具体的な数値が思いつかない」という声をよく耳にする。しかし時代が複雑になってきた今、成り行き任せの目標設定ではうまくいかない。

とはいえ、ちょっとしたコツを知れば、目標は立てられる。たとえば「残業を減らそう」「仕事の効率を上げよう」「お客様との関係を良くしよう」といった漠然とした目標も、細かく分解して立てることで、ストレスをためずに達成できる。

そこで今回は、具体的な事例を用いて目標の立て方を解説する。これはあくまでも料理のレシピのようなもの。そのまま流用はできないかもしれないが、この事例を参考に、自分自身にあった目標を立てて実践してほしい。

目標を立てるテクニックよりも、具体的な事例を知りたい方は、ぜひ最後まで読んでいただきたい。

<目次>

■「残業を減らしたいとき」の目標は?

■「仕事の効率を上げたい」ときの目標は?

■「集中力をアップしたい」ときの目標は?

■「お客様との信頼関係を築きたい」ときの目標は?

■「商品の理解度をアップさせたい」ときの目標は?

■「主体性をアップさせたい」ときの目標は?

■「気遣いができるようにしたい」ときの目標は?

■「チャレンジ精神をアップさせたい」ときの目標は?

■「読書習慣を身につけたい」ときの目標は?

■「運動習慣を身につけたい」ときの目標は?

■「体重を減らしたい」ときの目標は?

■「先送りの習慣をなくしたい」ときの目標は?

■まとめ

■「残業を減らしたいとき」の目標は?

残業を減らしたいと思っても、漠然と「残業時間を減らそう」と考えるだけでは効果は薄い。具体的な結果目標、それを達成するためのチェック目標、中間目標を設定しよう。

<結果目標の立て方>

残業を減らすためには、月単位が最も分かりやすい。たとえば、

・毎月20時間まで

・毎月10時間まで

といった「~まで」という目標を立てる。たまに「平均値」を目標にする人がいる。

・毎月平均20時間の残業とする

平均値は、とても達成しづらい。どうしても「平均値」を目標にしたいなら、結果的にそうなるように毎月の目標を立てる。

・1月の残業は20時間まで

・2月の残業は15時間まで

・3月の残業は25時間まで

・4月の残業は15時間まで

・5月の残業は15時間まで

・6月の残業は25時間まで……

このように月ごとに目標を立て、年平均で「20時間以下」となるようにすればいい。

ところで、この「~まで」という目標を達成するのは、けっこう難しい。したがってチェック目標も設定しよう。

<チェック目標の立て方>

残業を削減するためには、定期的にチェックすることも必ず目標設定しよう。ただし、「月に4回チェックする」という回数の目標だけでなく、タイミングも明記したほうがいい。

・毎週金曜日の朝にチェックする

・毎週月曜日の昼に報告させる

<中間目標の立て方>

チェックの目標のみならず、チェックのタイミングで、どこまでの残業時間にとどまっていたら「よし」とするか。その中間目標も立てておこう。

・毎週4時間まで

このように中間目標を立てておけば、チェックしやすくなる。つまりまとめると、こうなる。

・毎週金曜日の朝に「残業が4時間以内か」チェックする

この中間目標を常にクリアすれば、全体目標である「毎月20時間以内」が達成させられるのであれば、このチェック目標と中間目標は機能する、と考える。

<分業化の目標の立て方>

単に「残業を減らせ」と言われても、具体的にどうしたらいいか分からないことが多い。だから、もっと具体的な目標を立てたほうがいいだろう。

残業を減らすうえで大事なのは、ムダな業務が多い、業務時間そのものが長い、役割分担が甘い、といった課題を解決することだ。そのためにもまずは業務をモジュールに分解することだ。そのためにも、

・業務は最低3つ以上にモジュール化すること

・業務は最低2人以上に分業化すること

こういった目標を立てるようにしよう。そのうえで、

・業務Aはゼロ

・業務Bは4時間以内

・業務Cはアシスタントに任せる

・業務DはRPA(ロボット)に処理させる

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経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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