数年前、地元住民から惜しまれつつ閉店した片瀬山の名店『尾島肉店』。
あの特別なシャルキトリ（加工精肉）の味は、もう買えないものだと思っていませんか？

今年3月、JR藤沢駅・南口直結の『ODAKYU湘南GATE』の地下1階・小田急百貨店ふじさわ食品売り場にある『SHONAN Grill Style』のお惣菜売り場を取材した際、お肉の総合小売業社『株式会社タカギフーズ』が『尾島肉店』の味を継承し、『片瀬山尾島肉店（メッツゲライオジマ）』というブランド名でシャルキトリを販売していることをお伝えしました（参考記事：【藤沢市】どれを買おうか迷って決まらん。デパ地下なのに安くて大盛り、肉屋が作るお弁当とお惣菜）。

先日、お酒のおつまみを求めて『SHONAN Grill Style』のお惣菜売り場を物色。『片瀬山尾島肉店』の「ヴァイスブルスト（フランクルトソーセージ／1袋240g780円）」を手に取りました。

ドイツ・バイエルン州の伝統的な白いフランクフルトソーセージ「ヴァイスブルスト」。ノンスモークのボイル仕立ての腸詰で、爽やかなパセリが入っています。

食べ方は、ボイルしたあとに皮をむき、マスタードをたっぷりつけて食べるのが本場流。ですが「焼くと独特の皮の香ばしさも楽しめる」という口コミを見つけ、深夜にこっそり焼いてみました（どうしてもビールが飲みたくなったので。笑）。

じっくり、ゆっくり、丁寧に焼いていきます。

キッチンを包み込む、爽やかで上品な香り。薄い皮に少し亀裂が入ってきたら焼き上がりです。

見ての通り、パリパリッ！ジュワッ！っというタイプではなく、しっとりしていてふわふわのフランクフルトソーセージ。ナイフを入れた断面からは、繊細できめ細やかな質感が見てとれます。

そして口コミの通り(笑)、サクサクとしたような、香ばしくて心地よい皮の食感。中身のソーセージは、噛めば噛むほどに肉汁があふれ、パセリの風味が口いっぱいに広がります。これは調味料不要の美味しさ。ビールのお供にと焼きましたが、白ワインが合いそうです。

この「ヴァイスブルスト」のほか「片瀬山フランク」や「コッホサラミ」など、ワンランク上質なシャルキトリを扱う食肉加工ブランド『片瀬山尾島肉店』。「あの味、実は今でも買えるのよ！」と販売先を教えたくなる湘南の銘品です。

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