【藤沢市】これは普通の和菓子じゃない。驚きの秘密が隠された、江ノ島名物「難除け」ぼたもち
コロナ禍になってから「厄除け」とか「難除け」といった“食べ物”を見ると買いたくなってしまう私。美味しく災いを除けられるなら...と思いまして。笑
そこで今日は、江ノ島の老舗和菓子店『上州屋』で販売されている「難除けぼたもち」をご紹介します。
『上州屋』は『龍口寺』のすぐ近くに店舗を構えます。目の前は江ノ電が走り抜ける交差点。道路の反対側には、昨年掲載した自転車の洗車専門店『SENSHA Bicycle 湘南(センシャバイシクルしょうなん)』があります。
お店の歴史は古く、なんと約200年前(1828年・江戸時代)にまでさかのぼります。当初はおまんじゅう屋さんとして商売をはじめた『上州屋』。その伝統が残る店内には、おまんじゅうや羊羹(季節の和菓子)をはじめ、神奈川県指定銘菓「片瀬まんじゅう」や龍ノ口みやげ「難除けぼたもち」など数多くの和菓子が並びます。
そしてこちらが「難除けぼたもち(6個入り/486円)」。箱の中には難除けの由来について書かれた案内文がはいっています。その内容を簡単にご説明しますと・・・
『上州屋』付近は、もともと龍ノ口刑場という処刑場があった場所。鎌倉時代後期、日蓮宗の開祖である日蓮聖人が「立正安国論」を著し幕府に奏上。それが政策への中傷ととった幕府の怒りをかうことに・・・。捕えられた日蓮聖人があわや斬首となりかけたとき「江ノ島の方より満月のような光ものが飛び来たって首斬り役人の目がくらみ、畏れおののき倒れ」(日蓮聖人の手紙より/江ノ島の方から満月ような光が飛んできて、役人らが腰を抜かすという出来事)不思議な出来事がおこり斬首の刑は中止に。
こうして日蓮上人が九死に一生を得た話を「龍ノ口法難」(参考外部リンク:龍口寺 龍ノ口法難)とよび、その言い伝えの中に登場する「黒胡麻牡丹餅(くろごまぼたもち)」にちなんで作られたのが、片瀬の名物「難除けぼたもち」というわけです。
そんな「難除けぼたもち」の箱には、ひと口サイズのぼたもちが6個入っています。食べきりのおやつとしてぴったりな量。
カットしてみると『上州屋』自家製のこし餡の中に、やわらかい求肥餅が包み込まれています。写真の通り、とてもしっとりしていてみずみずしい餡と求肥餅。口当たりがなめらかで、甘さが上品。
江ノ島散策や『龍口寺』参詣のお土産として、またひとときのお茶のお供に最適な「難除けぼたもち」。ご時世柄、このような「難除け」の食べ物をいただくと、気持ちが少し前を向きますね。
基本情報
店名:上州屋
住所:藤沢市片瀬海岸1-5-3
アクセス:江ノ島電鉄「江ノ島駅」より徒歩3分
電話:0466-22-4055
駐車場:無し(近隣の有料駐車場をご利用ください)
公式 Facebook(外部リンク)
公式 Instagram(外部リンク)
※詳細は『上州屋』の公式SNSをご確認ください。
取材協力 上州屋 様
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