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店主が店から出られないほどの客客客!「291円の“ほぼ具”角煮パン」求め駅前パン屋に大行列/藤沢市

ころんころライター(藤沢市)

藤沢市のみなさまこんにちは。今日も3時のおやつタイムを心待ちにしている、筆者ころんころです。

本日のおやつは、「藤沢本町駅」から徒歩約20秒のパン屋さん『JACOMO'S a Bakery(ジャコモズアベーカリー)』の「豚の角煮パン(291円)」です。

大人が5人も入ればいっぱいの広さの同店。

女性店主の河野さんがひとりで焼き上げる約80種のパンは、連日閉店時間を待たずして完売するほどの盛況ぶりです。

なかでも今や名物商品となった惣菜パンがこちら。

詰め過ぎ・盛り過ぎ・お得で旨過ぎ。“神と呼ばれる惣菜パン”「明太子ポテトフランス」
詰め過ぎ・盛り過ぎ・お得で旨過ぎ。“神と呼ばれる惣菜パン”「明太子ポテトフランス」

“神と呼ばれる惣菜パン”こと「明太子ポテトフランス(270円)」

2023年2月にヤフーニュースでご紹介して以降、テレビの情報番組やラジオ取材なども続き、その名と美味しさは瞬く間に関東全域へと広がりました。

そんな同店が、冬限定で販売する人気商品と言えば「豚の角煮パン(291円)」

お話をうかがうと、「明太子ポテトフランス」よりは小ぶりなサイズながら、またもや“盛り盛りな具”に加え、激アツな思い出が詰まった商品とのこと。

今年も販売を開始するや否や「店主が店から出られないほどのお客さん」、さらには「土曜のお昼は行列止まらず」の状態だと言うのです...。

『JACOMO'S a Bakery』公式Instagramより
『JACOMO'S a Bakery』公式Instagramより

これはもう取材しないという選択肢はない。

底辺ライターの血も騒ぎ、今回は「豚の角煮パン」が完成するまでの工程を撮影させていただきました。

まず、昔ながらの湯だね製法でふんわり柔らかく仕上げたパン生地に、隠し味のマヨネーズを塗り、長ネギ(緑と白の部分をバランスよく使用)をていねいにトッピング。この細やかな工夫が、のちに独特の美味しさを生み出します。

そこに、お店で一から仕込んだ角煮を投入。

「あたしゃねぇ、食べた時に口の中でジュワッと広がる味わいにしたくてね。煮こごり(汁)も一緒にいれるの。角煮はこれじゃ足りないね、もう1個乗せよう...」と具材を惜しみなく“積み上げて”いく河野さん。

(ところで、“あたしゃねぇ”という響き。個人的には「ミッチー・サッチー騒動」以来久しぶりに聞きましたが、みなさんはいかがでしょうか?)

しかしですよ。

下に敷かれた小さなパン生地で、コレをどう包み込むというのでしょうか…。

そんな心配をよそに、慣れた手つきでくるくるとパン生地を丸める河野さん。はい、成型完了。

まさにプロの技ですよね(注:ところどころ破けているのは“サービス”です)。

その後、生地を数十分間寝かせ発酵し、ふっくらと膨らんだところで焼成へと進みます。

20分ほどで焼き上がりましたよ。

ジュワジュワッ、グツグツッ。

焼き上がったその姿は、まるで火山からあふれるマグマの如く、肉汁がダダ漏れ(本能のままにかぶりつけば、口の中に電流が流れること請け合いですので、心の準備をお忘れなく)。

半分に割ると…

“ほぼ具”。

パンと言うよりも、もはや薄いパン生地に包まれた、立派な“おかず”と言った方がいいかもしれません。

外側はカリッと香ばしく、噛むともちもちと伸びる不思議なパン生地。ゴロゴロと出てくる角煮は、生地と一緒に噛み切れる絶妙な硬さです。とろけた長ネギの甘みと、角煮、マヨネーズが三位一体となった汁が口の中にあふれ...

あっ あっ アーーーーッッ...

(もう言葉が出てきません。要するに「言うことなし」の旨さなのである)。

写真中央右「豚の角煮パン」
写真中央右「豚の角煮パン」

取材の締めくくりに、河野さんはただならぬ雰囲気でこんな話をしてくれました。

「『豚の角煮パン』はね、80歳を過ぎた『中田のじいさん』が生前こよなく愛してくれたパンでさ。その辺の道端でよく食べてたよ。うちがまだ駆け出しの頃には励ましに来てくれてね。一緒に店番したこともあった。写真撮っておけばよかったなぁ『中田のじいさん』。大好きなおじいちゃん…」

「中田のじいさん」とは...
その昔、藤沢本町界隈でブイブイ言わせ、まさにその筋で名を馳せた、今は亡き“レジェンドじいさん”。その一方で、「白旗交差点」で小学生たちの登下校を見守る頼れる存在の人物でもあった…らしい。

そんな激アツな思い出も詰まった、冬の重鎮「“ほぼ具”豚の角煮パン」。

できれば焼き上がり時間(11時頃)を狙って購入したい逸品。たとえお目当てが「豚の角煮パン」一択(1個)であったとしても、河野さんはきっと笑顔で出迎えてくれることでしょう。

※パンの焼き上がり時間など、最新情報はお店の公式 Instagram(外部リンク)で発信しています。ぜひチェックしてから足を運んでくださいね。

基本情報
店名:JACOMO'S a Bakery(ジャコモズアベーカリー)
住所:藤沢市藤沢3丁目1-16-2 モノリス湘南
アクセス:藤沢本町駅より徒歩約20秒
電話:0466-24-4099
営業時間:6:30~19:00頃(売り切れ次第終了)
定休日:日曜日・月曜日
駐車場:無し(近隣のコインパーキングをご利用ください)

公式 Instagram (外部リンク)
※詳細は『JACOMO'S a Bakery』のInstagramをご確認ください。

取材・撮影・校正協力 JACOMO'S a Bakery河野様
※JACOMO'S a Bakery様のご協力により、撮影用商品を無償でご提供いただきました。この場をお借りして、心より御礼申し上げます。

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ライター(藤沢市)

湘南エリアの複数メディアや紙面、昭文社「まっぷるトラベルガイド」などで、記事執筆&撮影を担当。取材スポットは1000ヶ所超え。そんな取材後記や、徒然なるままのゆるゆる日暮らしを、Instagramに綴っています。ほわっとあたたかくなる「神奈川県藤沢市」の情報をお届けできたら幸いです。※毎週日曜の20時10分に、LINEを通じて1週間分の記事を「まとめてお届け (ダイジェスト配信)」しています。友だち追加すると、藤沢市の話題(特に美味しいもの情報)に困りません。

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