女子高生役の27歳インスタフォロワー610万人超え女優、高校生にしか見えないと話題
韓国、日本だけでなくアジアで大ヒット中の韓国ドラマ『ムービング』(ディズニープラス)。そのなかで熱い注目を集めているのが、特殊な能力を持つ女子高生チャン・ヒス役を演じているコ・ユンジョン(27)。インスタフォロワー610万人を超える若手女優だが、幼さの残る地味で内気な高校生にしか見えない本作での姿に、役者としての評価が急上昇している。
(日本ドラマの女子高生役では同性を好きになってしまい戸惑う16歳女優の好演が話題になった)
本作は今年8月より配信スタートしたディズニープラスのオリジナルドラマ。配信開始1週間で、世界中のディズニープラスで「もっとも視聴された韓国オリジナルドラマ」になったほか、韓国や日本を含むアジア全域でも「もっとも視聴されたシリーズドラマ」となった。
さらに、韓国の釜山国際映画祭で10月8日に発表されたアジアのテレビ、OTTの映像コンテンツから最優秀作品・俳優を表彰する『アジアコンテンツアワード&グローバルOTTアワード 2023(Asia Contents Awards & Global OTT Awards)』では、13部門中6部門を制覇。最多受賞となったことで話題を集めたほか、コ・ユンジョンの新人女優賞受賞も注目された。
全身からあふれでる素朴な女子高生感
本作は、特殊な能力を持つ高校生たちの学校生活から物語がスタートする。空を飛べたり、超人的な筋力があったり、傷を瞬時に回復させる力があったりと、それぞれ異なる能力を持つ高校生たちが、その力を隠しながらふつうの学校生活を送ろうとする。しかし、特殊能力に関係する国家間の陰謀に巻き込まれ、それぞれの親の過去の秘密が次第に明らかになり、命を狙われるようになる。
そんな物語のなかで、コ・ユンジョンが演じているのが、傷を回復させる能力を持つ高校3年生。その能力のために転校し、友だちもいない地味で目立たない女子高生だが、同じ境遇の空を飛ぶ能力がある主人公と次第に打ち解け、お互いに淡い恋心を抱く様子も描かれる。
目立たないように学校生活をやり過ごそうとする2人は、見た目も性格も地味。ドラマの前半は、能力者を探す暗殺者の行動とは対照的に、子ども同士のような2人の距離が縮まっていく様が和やかに映し出される。
そこで注目されているのが、女子高生役を自然体で演じているコ・ユンジョン。ほぼすっぴんで高校生らしい幼さを全身からあふれさせる姿は、素朴な田舎の女子高生にしか見えない。細かな芝居の表現力だけでなく、その佇まいや存在感まで高校生になりきって見せた27歳の芝居への評価が急上昇している。
もうひとつ上のステージへのステップになる
コ・ユンジョンはモデルとして芸能活動をスタート。女優としては、2019年にドラマ『彼はサイコメトラー』(tvN)でデビュー。翌年のNetflixドラマ『Sweet Home-俺と世界の絶望-』が韓国でヒットするとともに悲劇の過去を持つ登場人物の好演が注目を集め、2022年のドラマ『還魂 シーズン2』(tvN)ではヒロイン役を演じている。
出演作を重ねながら成長する姿を見せるコ・ユンジョンは、デビューからわずか数年で知名度も人気も飛躍的にアップさせ、活動の幅を広げている。そんななか、実年齢をまったく感じさせない姿を披露した『ムービング』は、さらなる彼女の魅力を世界に向けて発信した。
一方、すでにインスタフォロワーが610万人を超えている彼女は、同年代やティーンのファッションアイコン的な存在。女優としてはまだまだ成長過程だが、本作がもうひとつ上のステージへのステップになることは間違いないだろう。
これまでの出演作からは、女優としての引きの強さも感じさせるコ・ユンジョン。世界の映画賞でその姿を見る日も近いかもしれない。
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