韓ドラ『ムービング』アジアNo.1ドラマへ OTTアワード最多受賞 柳楽優弥はAEA受賞
アジアのテレビ、OTTほかオンラインの映像コンテンツから最優秀作品・俳優を表彰する『アジアコンテンツアワード&グローバルOTTアワード 2023(Asia Contents Awards & Global OTT Awards)』の授賞式が10月8日、開催中の釜山国際映画祭にて行われ、ディズニープラスのオリジナル韓国ドラマ『ムービング』がオープンコンペティション13部門中6部門を制覇した。
『ムービング』が受賞したのは、主演男優賞(リュ・スンヨン)、新人女優賞(コ・ユンジャン)、新人男優賞(イ・ジョンハ)、脚本賞(カンプル)、映像効果賞、ベストクリエイティブ賞。他作品を圧倒する最多受賞となり、作品賞に該当するベストクリエイティブ賞も受賞したことで、アジアドラマNo.1と呼べる評価を得た。
そのほかの主要賞では、主演女優賞をインド人女優のカリシュマ・タンナ(『Scoop』Netflix)、監督賞を中国のシン・シュアン(『The Long Season』Tencent Video)、ベストOTTオリジナル賞を『Weak Hero Class 1』(Content Wavve)が受賞した。
日本からノミネートされていたのは、監督賞の寒竹ゆり(『ファーストラブ』Netflix)、脚本賞のバカリズム(『ブラッシュアップライフ』日本テレビ)、主演男優賞の柳楽優弥(『ガンニバル』ディズニープラス)と佐藤健(『ファーストラブ』Netflix)、助演男優賞の染谷将太(『サンクチュアリ』Netflix)、助演女優賞の忽那汐里(『サンクチュアリ』Netflix)、新人女優の八木莉可子(『ファーストラブ』Netflix)。受賞こそならなかったが、多くの部門で日本人俳優、日本作品の存在感を示していた。
一方、同時に発表された、世界中に多大な影響を与えたクリエイティブアーティストに贈られるアジアン・エクセレンス・アワードには、柳楽優弥が選ばれた。
表彰式のステージに立った柳楽は「ここ最近でいちばん緊張しています(笑)。このような素晴らしい賞をいただくことができて光栄です。『ガンニバル』のすべてのキャスト、スタッフ、関係者に感謝します。現在『ガンニバル』シーズン2の撮影中ですが、この評価をプラスに変えてシーズン2に活かしていきたい。また最高の作品を作って、このステージに戻れるようにがんばります」と力強く語った。
この日の授賞式も4000席を超える釜山国際映画祭のメイン会場はほぼ満席。熱気のこもったお祭り感と受賞者を称える温かい空気に包まれた。映画の国・韓国ならではの歓迎ぶりに、ステージで表彰を受けたアジアからの受賞者は満面の笑みを浮かべて喜びを噛みしめていた。
■『アジアコンテンツアワード&グローバルOTTアワード 2023』全受賞結果
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