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そうめんは体を冷やす?夏に食べたくなる理由と暑さに負けない食べ方

お天気ママ料理研究家&気象予報士

こんにちは。健康気象アドバイザー&薬膳料理家のお天気ママです。きょうは夏の定番のおそうめんについて、夏に食べたくなる理由と効果、夏バテを予防する食べ方をご紹介します。

そうめんは体を冷やす

暑い時は、冷たいそうめんはとても美味しく感じますよね。ではなぜ美味しく感じるのでしょうか?それはそうめんの食べやすさと効能にあります。

そうめんは体を冷やす食材です。そうめんの原料である小麦には体を冷やす働きがあります。また冷たいものを胃腸に入れることは、温度移流により体を冷やすことにつながります。
体と健康を科学的に研究する生気象学会では、熱中症予防に「5~15度の飲料水」が推奨されているように、体温よりも低い温度の食品を体内に入れることは、体を冷やし熱中症の予防に有効です。

そうめんが体を冷やす食材であること、細くて喉ごしが良く食欲が落ちていても食べやすいこと、細く茹で時間が短くさっと作れることなどから、夏にそうめんを食べたくなり、美味しく感じ、食文化として定着したと言えます。

ちなみに、お蕎麦も薬膳の観点では体を冷やす食材です。ただ、薬膳とは異なる流派のマクロビオテックでは体を温める食材に分類されています。
とはいえ、体温よりも低い食品を胃腸に入れることは、体を冷やし熱中症予防に有効なので、そうめんもお蕎麦も、夏におすすめの食材になります。

豚肉や夏野菜と一緒に食べる

冷たいそうめんは、喉ごしがよく体を冷やすので夏に良いのですが、ビタミンやミネラルをほとんど含んでいません。それだけを食べていると、夏バテの原因になってしまいます。
そこで、肉やお野菜のおかずと一緒に食べることが必要です。おすすめの具材は、エネルギー代謝を助けるビタミンB1やB2を多く含む豚肉や脂質の少ない鶏むね肉、きゅうりやトマト・ゴーヤなどの夏野菜です。
おそうめんを食べる時は、たんぱく質と色のついたお野菜を一緒に食べるようにしてくださいね。

薬味は胃腸の働きを高めてイライラ予防

冷たい食品を多く食べていると、胃腸の働きが落ちてしまい、消化不良や胃もたれ、食欲の減退の原因になります。

そこでそうめんや蕎麦など、冷たいものを食べる時は、生姜や茗荷などの薬味も一緒にとるようにしてください。生姜や薬味には、胃腸の働きを高める効果があり、消化を助け、胃もたれを予防します。
また薬味の香りには、気持ちをリフレッシュする作用もあるので、イライラしやすい夏の心を落ち着かせてくれます。

柚子こしょう香る!鶏塩そうめん

柚子こしょうがアクセントの中華風の冷やしそうめん。
鶏むね肉とチンゲン菜と一緒に食べられるので、栄養バランスも整うアレンジそうめんです。 

■1人分
鶏むね肉=1/4枚
チンゲン菜=1株
そうめん(乾)=100g
A.氷=150g
A.顆粒鶏がら=大さじ2/3
(スープ200ml分程度)
A.柚子こしょう=大さじ1/2
A.ごま油=大さじ1/2
A.砂糖=大さじ1/2
白ごま=適量

①-小鍋に、そうめんを茹でる用のお湯を沸かす。
②-鶏むね肉は1cm幅、チンゲン菜は根元を切り落として長さを半分にしてどんぶりに入れ、ラップをしてレンジで2分加熱する。(鶏むね肉にしっかり火が入るまで)
③-どんぶりに、【A】を入れて混ぜ、鶏むね肉とチンゲン菜は粗熱が取れたらいったん取り出す。
④-①の鍋で、そうめんを製品表示を参考に茹で、流水で冷まして水気を切る。
⑤-どんぶりに茹でたそうめんを加えて混ぜ、鶏むね肉とチンゲン菜、白ごまをのせる。

冷やしチャンポン風そうめん

豚肉やキャベツなど、具沢山で楽しむアレンジ。スープは顆粒の鶏がらと牛乳を合わせるだけで、白濁の本格的なスープになるので簡単です。子供でも食べやすいので、夏休みのお昼ごはんにもおすすめです。

■1人分
豚こま=60g
野菜やかまぼこ=計100g
そうめん=100g
ごま油=大さじ1/2
A.水と氷=150ml
A.牛乳=大さじ2
A.顆粒鶏がら=大さじ1(スープで300ml分程度)
A.すりごま=大さじ1
A.にんにくチューブ=1cm
塩・こしょう=適量
※顆粒鶏がらは、水で溶けないタイプもあるので、その場合は事前に溶かしておいてくださいね。

①-小鍋にそうめんを茹でる用の湯を沸かす。
②-豚こま肉は食べやすいサイズに切る。野菜やかまぼこの準備をする。
③-フライパンを温めごま油をひき、豚こま肉を入れて塩・こしょうをして色が変わるまで炒める。野菜とかまぼこを加えて野菜に火が入るまで炒め、塩こしょうで味を調える。顆粒鶏がらを入れても美味しいです。味付けは野菜炒めとしてちょうどいいくらいで調整をしてください。
④-器に、【A】を入れて混ぜる。
⑤-そうめんを製品表示を参考に茹で、流水でしめ、水気を切る。
⑥-スープにそうめんを入れて混ぜ、具材をのせる。

まとめ

今回は、そうめんの効能とおすすめレシピを紹介しました。暑い時期にそうめんが美味しく感じるのは、体を冷やす食材であることや、喉ごしの良さなどが理由で、日本の夏の定番料理として定着をしたようです。
ただ、そうめん自体には、ビタミンやミネラルがあまり含まれていないので、アレンジで工夫をすることが大切です。栄養バランスを考えたアレンジ料理で、夏バテを予防して、元気にお過ごしくださいね。

料理研究家&気象予報士

せっかちな性格と気象・薬膳の知識を生かして、時短簡単で体にいいレシピや裏ワザを紹介しています。 現在、2児の子育て中の有職主婦。 すぐに作れる副菜や簡単すぎる麺類の料理が得意です。 熱中症予防・夏バテ予防、冷え性の改善、花粉症の軽減など、 季節病・気象病のレシピも随時紹介しています。 ■有資格 気象予報士 健康気象アドバイザー 国際中医薬膳師 食生活指導士®2級

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