「卵は1日1個までにした方がいい」はホント?ウソ?栄養士が『意外な事実』を解説
こんにちは!栄養士食堂です。
皆さんは、卵を食べ過ぎるとコレステロールが上がるため1日1個までにした方がよいという噂を聞いたことはありませんか?
特にコレステロールが気になる方は、卵を控えている方もいらっしゃると思います。
では本当に卵を食べるとコレステロールが上がるのでしょうか。
そこで今回は栄養士が『卵は1日1個までにした方がいい?』を詳しく解説していきますので、最後までご覧くださいね。
今回の目次
1 卵の栄養
2 選び方・保存方法
3 卵は1日1個までにした方がいい?
4 最後に
1.卵の栄養
卵は本来ヒヨコの命を育むものなので、良質な栄養がたっぷりと含まれています。
卵には必須アミノ酸が全て含まれ、他のたんぱく質源となる食品と比較してもビタミンとミネラルの含有量は優秀です。
2.選び方・保存方法
【選び方】
賞味期限とは別に産卵日が記載されていて、なるべく日が経っていないもの
【保存方法】
・10度以下で冷蔵保存する。
・ドアポケットではなく、卵の温度があまり変わらない場所で保存する。
・卵が直接ほかの食材に触れないようにパッケージごと保存する。
3.卵は1日1個までにした方がいい?
お待たせしました!『卵は1日1個までにした方がいい?』を詳しく解説していきます。
<結論>
健康な人なら1日2個~3個食べてもコレステロールの異常を引き起こすことはほとんどありませんが、体質によってはコレステロールが高くなる場合もあるので食べ過ぎには注意しましょう!
卵1個(50g)には約210mgのコレステロールが含まれています。
日本人の平均的なコレステロール摂取量は約300mg前後なのでそれと比べると卵1個から摂取されるコレステロールは確かに多いです。
そのため、卵を食べすぎるとコレステロールが上昇し心臓疾患を引き起こすと考えられていましたが、近年の研究結果で「卵を全く摂取しない人と、卵を1日1個以上あるいはそれ以上食べた人の間には虚血性心疾患等のリスクの差はほとんどなかった」ということがわかりました。
農林水産省のホームページにも、卵は健康な方であれば2~3個食べてもコレステロール値への影響はほとんどないと記載されていますので、健康な方は1日1個に制限しなくてもよいでしょう。
ただし、体質によっては卵を食べ過ぎるとコレステロールが上がる場合もありますので、元々コレステロールが高い方などは、1日1個にした方が安心と言えます。
4.最後に
いかがだったでしょうか?
卵=コレステロールが高いというのは事実ですが、必ずしも卵を食べると血中コレステロール値が上がるということはありません。
卵は栄養価が大変豊富な食材ですので、バランスよく毎日の食生活に取り入れましょう!
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