納豆は「かき混ぜすぎないで下さい!」栄養士がお願いするワケとは
こんにちは!栄養士食堂です。
近年の発酵食品ブームでさらに人気が高まっている「納豆」
そんな納豆はよく混ぜることで旨味や栄養価が上がるという噂があることから、よく混ぜて食べた方がいいとも言われますよね。
しかし私は納豆の混ぜすぎはあまりおすすめしません。
今回は「納豆をかき混ぜすぎるのがNGな理由」を栄養士が詳しく解説していきますのでぜひ最後までご覧くださいね。
今回の目次
1 納豆の栄養
2 納豆をかき混ぜすぎるのがNGな理由
3 納豆は何回混ぜるのがベストなのか
4 最後に
1.納豆の栄養
納豆にはビタミンB2とビタミンKが豊富に含まれています。ビタミンB2は脂質の代謝や細胞の生まれ変わりを助けるビタミンで、エネルギーの代謝をアップするのに役立ち、ビタミンKは骨にあるたんぱく質を活性化させ、骨の形成を促すことに役立ちます。
2.納豆をかき混ぜすぎるのがNGな理由
お待たせしました!「納豆をかき混ぜすぎるのがNGな理由」を詳しく解説していきます。
その理由は…納豆を混ぜすぎると豆がペースト状になったり、つぶれてしまう場合があるから
納豆は、よく混ぜた方が栄養価や旨味が上がると言われることもありますが、栄養価や旨味成分は混ぜる回数によって上がることはないとされています。
逆に混ぜすぎてしまうと納豆がペースト状になったり、つぶれてしまい食感が変わる場合もあるので避けた方がよいです。
では何回混ぜるのがベストなのか(3)で比べていきますのぜひご覧ください。
3.納豆は何回混ぜるのがベストなのか
ではさっそく実験していきます。
【10回】
糸はほとんどひいていないので、ふんわりとした食感はありませんが、納豆のつぶつぶした食感を味わえました。
【50回】
10回と比べて糸のふんわり感を味わえるようになりましたが、旨味に変化はありませんでした。
【100回】
ふんわりとした食感が強く口に入れたときの口当たりがまろやかで美味しいと感じました。
ただし、旨味に変化はありませんでした。
【150回】
100回混ぜた場合と比べ、あまり変化は感じられませんでした。
【200回】
100回~150回混ぜた場合とあまり変わらないですが、潰れてしまっている納豆も少し見受けられるようになりました。
↓
試食の結果、10回~200回では旨味の変化は感じられませんでしたが、回数を重ねるごとに糸がふんわりとして口当たりがまろやかになりました。
ただし、100回目以降はあまり大きな変化がなかったので、個人的には100回混ぜるのがふんわり食感とまろやかさのバランスがよく、一番美味しく食べられるのではないか、と感じました。
そうはいっても忙しい朝に納豆を100回混ぜることは難易度が高いと思いますので、余裕があるときは100回、ないときは50回を目安に混ぜるのがいいと思います。
<ポイント>
タレは混ぜた後に入れることをおすすめします。
その理由はこちらから→「納豆のタレは混ぜる前に入れる?混ぜた後に入れる?」栄養士が詳しく解説
4.最後に
いかがだったでしょうか。
納豆はよく混ぜることで旨味や栄養価が上がることはほとんどありませんが、個人的にはふんわり食感とまろやかさは回数を重ねるごとに上がると感じました。
ただし、混ぜすぎると納豆がペースト状になったりつぶれてしまう場合もあるので混ぜすぎには注意しましょう。
皆さんも実際に食べ比べをしてみて自分好みの回数を見つけてみて下さいね。
もっと納豆について知りたい方はこちらから
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