■コンサルタント最大の武器「ロジックツリー」を使い倒そう！

コンサルタントの最大のスキルは「ロジカルシンキング」である。誰も異論はないだろう。「免許証」のようなものだ。このスキルがないと、クライアントが抱える問題を整理できない。原因も特定できないし、説得力のある解決策を説明することもできない。

そしてロジカルシンキングするときに不可欠なのが「ロジックツリー」である。ロジカルに物事を考えているかどうかは、この「ロジックツリー」を使いこなしているかどうかで分かる。

私は20年近く、議論するときはホワイトボードを活用してきた。ホワイトボードに「ロジックツリー」を描いていくと、このスキルはとてもスピーディに身についていく。そこで今回は、ロジカルシンキングを身につけるために不可欠なフレームワーク「ロジックツリー」について徹底解説していこう。

■「ロジックツリー」はこの3種類だけ覚える！

あるテーマ（木の幹）を分解することで、構成する要素が枝や葉のように広がるため「ロジックツリー」という名称がついた。問題や原因の場所を整理し、明らかにすることに使われる。

ポイントは「要素分解」である。

問題のテーマを要素分解していくため「ロジックツリー」を使って議論すると、そのテーマとは関係のない議論にはなりづらい。明後日の方向へ話が広がらないので、生産性の高いディスカッションができるようになる。

さて、ひとえに「ロジックツリー」と言っても、いろいろなツリーがある。しかし、だいたい次の3つを覚えれば十分だ。