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超一流の「ダンドリ力」を敏腕コンサルタントから学べ!【スライド4枚】

横山信弘経営コラムニスト
(筆者作成)

■現場に入るコンサルタントは「ダンドリ力」も一流!

コンサルタントはロジカルに現状を分析し、効果的な課題を設定するだけでは終わらない。昨今は課題の遂行まで支援するコンサルタントも増えている(私もその一人である)。

その際に活きるスキルが「ダンドリ力」だ。コンサルタントは通常、多くのプロジェクトに参画している。だからダンドリが悪いと、すべてが中途半端になってしまう。スケジュール管理や各種調整ができなくなるからだ。

(※ポータブルスキル【仕事のし方:課題の遂行】に対応)

そこで今回はダンドリ力とは何か? ダンドリ力を鍛えるための手順や方法について解説していく。

<目次>
■現場に入るコンサルタントは「ダンドリ力」も一流!
■そもそも「ダンドリ」とは? 「ダンドリ力」をアップする3つのポイント
 (1)優先順位
 (2)手順(プロセス)
 (3)各種調整(予約)
■3種類のプロジェクトとタスクに分けて「ダンドリ」する
■タスク処理時間を推定するスキルとは?
■最も大事なリソースの調整――手強い相手を味方につけろ!
■「ダンドリ力」を使った私の事例

■そもそも「ダンドリ」とは? 「ダンドリ力」をアップする3つのポイント

「ダンドリ力」を解説する前に「ダンドリ」について簡単に紹介する。「ダンドリ」とは、作業が効率的に進むように準備・調整することだ。単なる準備ではない。リソース配分などの手配、調整がとても大事なので、意外とセンスや心配りも必要なのだ。

事例を使って解説していこう。たとえば課長から

「企画書を作って、部長にプレゼンしてくれ」

と言われたとする。企画書作りがうまい先輩に相談しながら企画書を完成させ、部長にプレゼンしたとしよう。すると部長から、このようなことを言われてしまった。

「このデータ、どこから持ってきた?」

「データは、情報システム部からいただきました」

「違うだろ。企画の指示書は読んだのか?」

「あ! 読んでません」

「指示書を読まずに企画書を作ったのか?」

「申し訳ありません」

「このチーム編成は、どうやって考えたの?」

「それは自分の案です」

「メンバーと調整したのか?」

「え? いや。まだです」

「メンバーに相談せず、チーム編成を考えたのか? 課長はどう言っていたんだ?」

「部長にプレゼンしてから、課長に確認しようと思って……」

「ダンドリが悪すぎる! やり直しだ」

このように、手順、優先順位、調整などが不十分だと「ダンドリが悪い」と言われてしまう。だから「ダンドリ力」をアップするには、次の3つのポイントを意識しよう。

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経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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