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こんな会社は生き残れない!「うるさい組織」の特徴と改善策

横山信弘経営コラムニスト
(ChatGPT DALL-E 3 にて筆者作成)

■「うるさい組織」とは何か? 

これからの時代「うるさい組織」は生き残ることは難しいと私は考えている。少なからず優秀な若者は定着しないだろう。それでは「うるさい組織」とはどんな組織なのか?

そもそも「うるさい」という表現は、大きな物音がする、やかましい、騒々しい、という「音」関係以外でも使われる。たとえば「デザイン」や「ファッション」関係であれば、

・まとまっていない

・ごちゃごちゃしている

・わかりづらい

という意味で。社内の企画書を、不必要にカラフルにしたり、エフェクトを効かせたり、グラデーションを多用すれば、「うるさい資料」と言われる。

こういった「うるさいデザイン」「うるさいファッション」をしてしまう人は、「センスがない」というレッテルを貼られるだろう。

したがって「うるさい組織」にはセンスの悪いマネジャーがいる、ということだ。反対にセンスがいいマネジャーさえいれば「うるさい組織」には、ならないはずだ。では、「うるさい組織」とは、どんな組織なのか? どんな特徴があるのか? しっかりと解説していこう。

<目次>
■「うるさい組織」とは何か? 
■「うるさい組織」最大の特徴は?
 (1)マネジャーをやりがたる人が少ない
 (2)組織のエンゲージメントスコアが低い
 (3)優秀な若者の定着率が悪い
■「うるさい組織」特有の気になること
■組織ノイズを増やす諸悪の根源は「見える化」
■「見える化」よりも「見えない化」に力を注ごう!

■「うるさい組織」最大の特徴は?

まず「うるさい組織」最大の特徴をお伝えしよう。それは――

・マネジャーがうるさい、社長はもっとうるさい、現場はしらけている

こういう特徴があるのが「うるさい組織」だ。本質的なことに焦点を合わせず、枝葉のことばかりに意識が向くので、経営スローガンが「意識改革」になっていたり、若者のモチベーションや主体性が経営課題になっていたりする。

他にも、「うるさい組織」には以下のような特徴がある。

(1)マネジャーをやりがたる人が少ない
(2)組織のエンゲージメントスコアが低い
(3)優秀な若者の定着率が悪い

なぜ、そうなるのか?

簡単だ。本来自分がやるべき仕事ができなくなるからだ。事業はお客様があって成り立っている。だからお客様視点がなくなったら、その事業は健全ではなくなる。ベテランであろうが、若者であろうが、真摯にお客様に向き合いたいと思う人ほど「うるさい組織」を嫌うようになる。

そもそも、業績がいい会社、生産性が高い会社、エンゲージメントスコアが高い会社に「うるさい組織」は存在しない。

しかし、いったん何か問題が起こりはじめると、どんどん組織ノイズが増えていく。会議を増やし、資料を増やし、報告書を出させ、1on1ミーティングを試み、コーチング研修などを管理者たちに受講させる。

「管理」が煩雑になると、組織内の根回しが増える。この「根回し」が組織ノイズを増強させる。

管理を効率よくするために情報システムの導入が検討され、また会議が増える。IT化の予算申請を通すための資料を作り、システムを導入したらしたで、その意義を説明する会が設けられ、勉強会も定期開催されるようになる。

もともとは静かだった組織が、どんどん「うるさい組織」へと変遷していく。マネジャーにセンスがないと、雪だるま式に手段を目的化することになり、組織の「うるさい化」は止まらなくなっていく。

■「うるさい組織」特有の気になること

そもそも「うるさい組織」になってしまうのは、次のような事柄を解決したくなる欲求からきている。

・気になること
・困っていること
・心配なこと
・大変なこと
・面白くないこと……等

たとえば、入社4年目の30歳の部下が、

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経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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