「写真のシシャモは本物ではありません」多くの人が勘違いしている『スーパーのシシャモ』の正体とは
こんにちは!栄養士食堂です。
皆さん「シシャモ」はお好きですか?
スーパーで手軽に購入できる魚で、カルシウムも豊富なことから人気の魚ですよね。
しかし、実はスーパーなどで見かける上の写真のような「シシャモ」は本物のシシャモではありません。
ではスーパーで販売されている「シシャモ」の正体は一体なんなのか…?
今回は栄養士が『スーパーのシシャモの正体』を詳しく解説していくのでぜひ最後までご覧くださいね。
今回の目次
1 シシャモの栄養について
2 上手に焼くコツ
3 スーパーのシシャモの正体
4 シシャモとカラフトシシャモの違い
5 食べ比べをしてみた
6 最後に
1.シシャモの栄養について
シシャモは100gあたり330mgものカルシウムが含まれています。これは牛乳に含まれているカルシウムの約3倍ほどの量です。
カルシウムは骨や歯を丈夫にすることでよく知られていますが、神経の興奮を抑える働きもあるので、不足するとイライラすることが増えると言われています。
2.上手に焼くコツ
皮が柔らかいので、グリルや魚焼き器で焼くのは向いていません。
フッ素樹脂加工のフライパンにクッキングシートをひいて並べて焼く方法か、オーブントースターにアルミホイルをひいて並べて焼く方法がおすすめです。
3.スーパーのシシャモの正体
お待たせしました!『スーパーのシシャモの正体』を解説していきます。
スーパーのシシャモの正体は…アイスランドやノルウェーなどで獲れるカラフトシシャモ(英名 カペリン)という魚で本物のシシャモとは異なります。
本物のシシャモは、北海道の太平洋沿岸でしか獲れない生息域の狭い魚で、現在水揚げ量も減ってしまったので高級魚として扱われています。そのためスーパーではほとんど見かけなくなりました。
一方、スーパーでよく見かける下記写真のカラフトシシャモはシシャモと同じ「キュウリウオ科」ではあるものの、英名はカペリンという魚で、シシャモとは異なる魚です。
見た目が似ているからという理由でカラフトシシャモという和名がついたとされており、現在ではシシャモの代用魚としてスーパーで多く取り扱われるようになりました。
上記写真のシシャモのラベルを確認してみると、アイスランド産の「カラフトシシャモ」と記載があります。
4.シシャモとカラフトシシャモの違い
では実際にシシャモとカラフトシシャモの違いを比べていきます。
【シシャモ】
【カラフトシシャモ】
比べてみると色や大きさが全く違うことがわかりますね。
シシャモは体長が13cm程度と小型で色は少し赤みがありますが、カラフトシシャモは体長がシシャモより大きく、色は青みがかっています。
また価格にも違いがあり、今回購入したものを比べると1匹あたりシシャモは約160円、カラフトシシャモは約40円だったので、約120円ほどの差がありました。
5.食べ比べをしてみた
【シシャモ】
【カラフトシシャモ】
実際に食べ比べてみると味にも違いがありました。
シシャモは身がふわふわとして柔らかく苦味が少ない印象で濃厚な味わいを楽しめました。
一方、カラフトシシャモはシシャモに比べて身が少しかたく、多少の苦味もありましたが、あっさりとした味わいを楽しめました。
6.最後に
シシャモに比べて価格が安いカラフトシシャモですが、決して味が悪いわけではなく栄養も豊富で美味しい魚です。
近年、カルシウム不足が懸念されている日本人にとって積極的に食べていきたい魚でもあるのでぜひ普段の食生活に取り入れていきましょう!
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