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日本全国で一軒しか食べることが出来ない 『一蘭』の特別なラーメンとは?

山路力也フードジャーナリスト
このラーメンが食べられる店は1店舗のみ。

その店でしか味わえない「特別な一蘭」がある

誰もが一度は食べたことがある『一蘭』のラーメン。
誰もが一度は食べたことがある『一蘭』のラーメン。

 創業は1960(昭和35)年。福岡に本店を構え、国内外80店舗以上展開する人気ラーメン店『一蘭』(本社総本店:福岡県福岡市博多区中洲5-3-2)。ラーメンの中央に乗る赤い唐辛子ダレや、一人一人の客席が仕切られた「味集中カウンター」など、他のラーメン店にはない特徴があることでも知られている。

 『一蘭』のラーメンは基本的に豚骨ラーメンの一種類のみだが、店舗によってはチャーシューを釜で煮込んだタレを応用した「釜だれとんこつラーメン」や、糸島産のラーメン専用小麦『ラー麦』100%の麺を使うラーメンなど、個性的なラーメンを出す店舗「プレミアムショップ」も存在する。

 今回は数ある『一蘭』の中でも、この店でなければ食べることが出来ない特別なラーメンを食べ歩いてみた。ラーメン好きならば一度は食べに行って欲しい店ばかりだ。

合格ラーメンを食べて合格祈願!『太宰府参道店』

合格にちなんで五角形の丼で提供される『太宰府参道店』の「合格ラーメン」。
合格にちなんで五角形の丼で提供される『太宰府参道店』の「合格ラーメン」。

 学問の神様でもある菅原道真を祭神として祀る『太宰府天満宮』の玄関口、西鉄太宰府駅の目の前にあるのが『一蘭 太宰府参道店』(福岡県太宰府市宰府2-6-2)。学問成就を願って多くの受験生たちが訪れるこの場所で、一蘭が出しているラーメンはその名も「合格ラーメン」だ。

 ラーメンの丼は合格にちなんだ五角形の「合格どんぶり」を使用。太宰府をイメージした梅や合格の文字が描かれ、丼の底には「決定」の文字も。麺も通常の店舗とは異なる「合格麺」で、合格にちなんで59cmという通常の一蘭の麺の倍ほどの長さがある麺になっている。

日本の出汁文化を生かした和風とんこつ『キャナルシティ博多店』

2024年6月にリニューアルした『一蘭 キャナルシティ博多店』では「和風とんこつ」を提供。
2024年6月にリニューアルした『一蘭 キャナルシティ博多店』では「和風とんこつ」を提供。

 博多駅や中洲に程近い人気の商業施設『キャナルシティ博多』にあるのが『一蘭 キャナルシティ博多店』(福岡県福岡市博多区住吉1-2-22 キャナルシティ博多ノースビルB1)。2024年6月にリニューアルして、全国でもここだけの「和風とんこつラーメン」専門店となった。

 この店で味わえるのは、日本の出汁文化をベースにした「和風とんこつ」味。一蘭の滑らかな豚骨の旨味を残しつつも優しく丸い口当たりのスープに、糸島産のラーメン専用小麦「ラー麦」を100%使用した麺。豚バラ肉を手巻きして熟成させたチャーシューなど、麺、スープ、チャーシューすべてを新たに開発した完全な新作ラーメンだ。

 通常の店舗とは違うメニューを出す『一蘭』は他にもいくつか存在する。ぜひ『一蘭』に行った時にはメニューをチェックしてみよう。あなたが普段何気なく食べている『一蘭』のラーメンも、もしかしたら特別なラーメンかも知れない。

※写真は筆者によるものです。

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フードジャーナリスト

フードジャーナリスト/ラーメン評論家/かき氷評論家 著書『トーキョーノスタルジックラーメン』『ラーメンマップ千葉』他/連載『シティ情報Fukuoka』/テレビ『郷愁の街角ラーメン』(BS-TBS)『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日)『ABEMA Prime』(ABEMA TV)他/オンラインサロン『山路力也の飲食店戦略ゼミ』(DMM.com)/音声メディア『美味しいラジオ』(Voicy)/ウェブ『トーキョーラーメン会議』『千葉拉麺通信』『福岡ラーメン通信』他/飲食店プロデュース・コンサルティング/「作り手の顔が見える料理」を愛し「その料理が美味しい理由」を考えながら様々な媒体で活動中。

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