絶対に食べておかねばならない 北九州小倉の豚骨ラーメン「定番」3軒
小倉で食べるべき豚骨ラーメンとは
九州最北端の都市にして、九州の玄関口としても四大工業地帯の一つである北九州工業地帯を擁する場所としても知られる「北九州市」。その中心とも言える「小倉」は新幹線や鹿児島本線などが乗り入れるターミナル駅がある街で、小倉駅を中心に繁華街が広がり多くの飲食店が軒を連ねている。
北九州は福岡市や他の九州エリア同様に豚骨ラーメンが多いエリアで、小倉にも数多くの豚骨ラーメン店が存在する。その中でも博多や久留米にとは一味違った、地元で長年愛され続けている豚骨ラーメンを実食。小倉でラーメンを食べるなら是非訪れて欲しい店ばかりだ。
戦後から愛され続ける実直なラーメン『一龍』(1946年創業)
小倉駅小倉城口から歩いて数分。商業施設の裏路地に真っ赤な暖簾を掲げる老舗が『一龍』(福岡県北九州市小倉北区米町1-2-8)。ランチタイムともなれば近隣のオフィスワーカーや買い物客ですぐ満席に。創業は戦後間もない1946(昭和21)年のこと。店内は明るく清潔感があり、80年近い歴史を感じさせない。小倉でも有数の老舗ラーメン店として長年愛されている人気店だ。
ノスタルジックな豚骨ラーメンのスタイルでありながら、しっかりと濃度と旨味がある豚骨スープ。硬めに茹で上げられたストレート麺。表面を炙ったバラ肉チャーシュー。スライスされたゆで卵。実直に丁寧に作られているのが伝わる普段使いの豚骨ラーメン。お母さんの明るく朗らかな接客にも癒される。長年愛され続けている理由は店に行けば分かるはず。
滋味あふれる味わいの九州ラーメン『一平 本店』(1957年創業)
1957(昭和32)年創業。小倉駅前、京町の商店街で長年愛されている一軒が『一平 本店』(福岡県北九州市小倉北区京町2-6-2)。黄色い看板には「九州ラーメン」と「チャンポン」の文字が。他にも味噌ラーメンやカレーラーメン、皿うどんや中華丼などもメニューに並ぶ、町の食堂のような存在。ノスタルジックな雰囲気の店内は清掃が行き届いていて清潔感も抜群。
キビキビとした厨房の動きから作られる豚骨ラーメン。ほのかな豚骨臭がするスープは見た目以上にしっかりとした濃度がありタレの味付けも強め。地元小倉の製麺所が作る細麺は、コツコツとした食感が心地よい。「やきめし」も人気のメニューだが、このラーメンにはおにぎりや白飯が良く合う。ランチタイムにはお得なセットもあるので、ラーメンとご飯でガッツリランチを。
古き良き北九州ラーメンのスタイル『永楽』(1971年創業)
小倉駅から徒歩3分。京町のアーケードに佇む『永楽』(福岡県北九州市小倉北区京町2-2-1)の創業は、1971(昭和46)年のこと。手書きで壁に描かれた店名やラーメン、チャンポンの文字と共に、学生向けのリーズナブルな「学生ラーメン」の文字も。古いながらも清潔感のある店内に、明るくフレンドリーな接客が心地良い店だ。
「戸畑ちゃんぽん」や「フライ焼きそば」など気になるメニューは多々あれど、まずはラーメン。今のご時世で価格は一杯500円。濃厚でパンチのあるラーメンが増えていく中で、過不足なくシンプルに日常食としてのラーメンのスタイルを貫いている。しかしスープは熱々で調理も丁寧。こういう店が近くにあったら週に何度も通ってしまいそう。
今回ご紹介した3軒はいずれも小倉駅から徒歩圏内の人気店ばかり。小倉にはまだまだ美味しい豚骨ラーメンの店がたくさんあるので、自分好みの一杯を見つける一助になりますように。
※写真は筆者によるものです。
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