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「競争よりも共創だ」というチームはなぜダメになる? チームワークと競争意識のバランスとは?

横山信弘経営コラムニスト
(著者作成)

「騙された。誰が共創の時代と言ったんだ……」

ある営業部長が嘆いていた。競争よりも共創の時代だ。そのように方針を転換させて大失敗した会社がある。見事に目論見が外れたのだ。

このような例は珍しいことではない。近年このような事例が増えている。

多くの人は気づいていないようだ。実は最初から「競争よりも共創だ」というスローガンを掲げる組織は失敗に終わる。

その理由はどこにあるのか、そしてどうすれば解決するのか。今回は「過剰なチームワーク主義の副作用」について解説する。

最後まで読んでいただくことで、なぜ「共創」や「チームワーク」重視を組織に浸透させるとうまくいかなくなるのか。その原因、解決策について深く知ることができる。

チームビルディングや組織改革で悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでいただきたい。

<目次>

■「共創」を重視して失敗する3つのキーワード

(1)社会的怠惰

(2)ヤーキーズドットソンの法則

(3)レジリエンス

■パフォーマンス向上には適度なストレスが必要

■困難や逆境を乗り越え回復する力――レジリエンスの鍛え方

■M&Aをきっかけに露呈した組織の弱さ

■健全に競争させる3つのポイント

(1)チーム形態

(2)会社のステージ

(3)チームか個人か

■競争意識をうまく利用した成功事例

■「共創」を重視して失敗する3つのキーワード

実は最初から「競争よりも共創だ」というスローガンを掲げる組織は失敗に終わる。期待通りにメンバーが成長しないからだ。

理由を、3つのキーワードで解説しよう。

(1)社会的怠惰

(2)ヤーキーズドットソンの法則

(3)レジリエンス

まずは(1)の「社会的怠惰」というキーワードを使って解説する。

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経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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