「競争よりも共創だ」というチームはなぜダメになる? チームワークと競争意識のバランスとは?
「騙された。誰が共創の時代と言ったんだ……」
ある営業部長が嘆いていた。競争よりも共創の時代だ。そのように方針を転換させて大失敗した会社がある。見事に目論見が外れたのだ。
このような例は珍しいことではない。近年このような事例が増えている。
多くの人は気づいていないようだ。実は最初から「競争よりも共創だ」というスローガンを掲げる組織は失敗に終わる。
その理由はどこにあるのか、そしてどうすれば解決するのか。今回は「過剰なチームワーク主義の副作用」について解説する。
最後まで読んでいただくことで、なぜ「共創」や「チームワーク」重視を組織に浸透させるとうまくいかなくなるのか。その原因、解決策について深く知ることができる。
チームビルディングや組織改革で悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでいただきたい。
<目次>
■「共創」を重視して失敗する3つのキーワード
(1)社会的怠惰
(2)ヤーキーズドットソンの法則
(3)レジリエンス
■パフォーマンス向上には適度なストレスが必要
■困難や逆境を乗り越え回復する力――レジリエンスの鍛え方
■M&Aをきっかけに露呈した組織の弱さ
■健全に競争させる3つのポイント
(1)チーム形態
(2)会社のステージ
(3)チームか個人か
■競争意識をうまく利用した成功事例
■「共創」を重視して失敗する3つのキーワード
実は最初から「競争よりも共創だ」というスローガンを掲げる組織は失敗に終わる。期待通りにメンバーが成長しないからだ。
理由を、3つのキーワードで解説しよう。
(1)社会的怠惰
(2)ヤーキーズドットソンの法則
(3)レジリエンス
まずは(1)の「社会的怠惰」というキーワードを使って解説する。
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