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【知性を感じる人】とは?「知識のある人」とどう違う?

畠山仁美所作講師

あなたの周りに「知性を感じる人」はいますか?

単に「知識がある人」と、「知性を感じさせる人」の間には、どのような違いがあるのでしょうか。

「知識」と「知性」を辞書で調べてみると、

◆知識:ある事柄などについて知っている内容

◆知性: 物事を知り、考え、判断する能力

とあります。

つまり「知性」は、単に物事を知っているというだけではなく、そこから自分で ”考え、判断する力” を備えている、ということなのですね。

「知識」を実践してみて分かること

マナーや礼儀作法について、「いい歳して知らないのは恥ずかしいから、とりあえず知識としてだけでも知っておきたい」といって教室に学びに来る方は少なくありません。

しかし学んでいるうちに、それを使ってみたくなります。あるいは実践する機会が訪れることがあります。

すると、

■得た知識を実際の場面で使ってみる。

■実際に使ってみた結果、相手から何らかの反応が返ってくる。

■その反応によって、そのやり方で良かったのか、それとも他のやり方のほうが良かったのか、考えるきっかけを得る。

このようなことが起こります。

そこで他の場面でも同じようにやってみると、また違ったフィードバックを得ることができ、これらを何度か繰り返すことで、知識だけに頼らず「自分で考える力」がついてきます。

自分で考えるようになることで、状況や相手に応じて振る舞い方を変える「応用力」がついてきます。

知識をもとに実践し、考え、応用する、という、自分オリジナルの経験値が増えれば増えるほど、判断する能力も磨かれていき、その結果「知性を感じる人」になっていきます。

「知識」を「知性を磨く材料」に

◆知識は「何を知っているか」
◆知性は「どのように考えるか」

知性を感じる人とは、知識を活用し、自分のものにし、応用する力のある人。

知識を増やすだけでは意味がない、と言われることもありますが、知識がたくさんあるということは、判断材料が多いということ。

材料が多ければ作れる料理も増えるように、知識が多ければ実践できる場も増えます。

知識を知識のままにせず、たくさん使い、たくさん考え、経験値を増やすことで、知性はどんどん磨かれていくはずです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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所作講師

日常の振る舞いを見直すことで、心・体・生活を整えるお手伝いをする所作講師。立つ・座る・歩く・物を扱う・挨拶する、といった日常あたりまえに行っている所作を通して、振る舞いだけでなく自分の内面も見つめ直すレッスンが好評。2011年の開講以来マンツーマンレッスンにこだわり、一人一人と向き合ってきた。ブログ【所作美人のヒント】では、バタバタと忙しい日々の中で、所作を通して自分を磨く考え方を発信。著書「一日一分からはじめる『おだやかな人になる所作の習慣』」

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