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阪神タイガースジュニア2016のメンバー、高校生最後の夏。甲子園出場は?

土井麻由実フリーアナウンサー、フリーライター
左)八木裕氏 右)庄田隆弘氏(本人提供写真)

■「阪神タイガース2016」のメンバー、高校生最後の夏

 「阪神タイガースジュニア2016」が高校最後の夏を迎えた。

 小学6年生だった2016年から6年が経ち、高校3年生になった。身長も伸び、体つきも大きく変わった。顔も大人びてきた。

 7月31日に49代表校の最後となる日大三高が西東京大会で優勝し、甲子園切符を手にした。この試合でダメ押しの2ランを打ったのはタイガースジュニアの村上太一くん。同じくタイガースジュニアの寒川忠くんはヒットと激走を見せ、優勝のキャプテンインタビューで男泣きに暮れた。

 相手の東海大菅生高小池裕吏くんは「横浜DeNAベイスターズジュニア2016」のメンバーだった。当時、ジュニアトーナメントの決勝でタイガースジュニアは敗れ、ベイスターズジュニアが優勝した。6年の時を経てリベンジした格好になったのは、不思議な縁を感じずにいられない。 

 では、あらためて「阪神タイガースジュニア2016」のメンバーを紹介しよう。18人全員が背番号をもらい、ベンチ入りしたのは素晴らしい。

1. 橘本 直汰(智辯和歌山 #17)☆

2. 寺川 裕也(佐久長聖 #2)☆

3. 岡本 尊(報徳学園 #13)

4. 安西 洸晟(英明 #10)

5. 島田 大空(中京 #7)

6. 山本 壮斗(履正社 #14)

7. 村上 太一(日大三 #9)☆

8. 沖 寛太(智辯和歌山 #13)☆

9. 山平 柚斗(伊丹 #2)

10.正重 恒太(報徳学園 #3)

11.田中 晴太(明徳義塾 #7)☆

12.春山 陽登(敦賀気比 #7)☆

13.勝 隼祐(鹿島学園 #17)

14.三宅 慶真(日南学園 #9)

15.寒川 忠(日大三 #4)☆

16.山本 耕太(鳴門渦潮 #4)

17.藤井 一太(仙台育英 #16)☆

18.永谷 天太(早稲田実業 #8)

☆=甲子園出場

 タイガースジュニアたちは本当によく頑張った。高校進学時に「甲子園で対戦したいね」と話していたが、出場を決められたのは8人(6校)だ。

 甲子園出場を決めたメンバーは、本当におめでとう。それぞれがテッペンを目指して、より頑張ってほしい。

 しかし、健闘むなしく出場がかなわなかったメンバーも、悲観する必要はまったくない。甲子園に出場することがすべてではないのだ。そこに向かって汗を流し、考え、努力したことが重要で、きっと、なにものにも代えがたいものを得ただろう。また、かけがえのない仲間にも出会えただろう。それらこそが、次のステージに繋がるのだ。

■八木裕監督と庄田隆弘コーチ

 では、当時の監督・八木裕氏とコーチ・庄田隆弘氏からメンバーたちへのメッセージを紹介しよう。

◆八木裕(MBS野球解説者、サンケイスポーツ野球評論家、岡山東商高 外部コーチ)

 あれから6年か…。まだ6年しか経ってないのかって感じだなぁ。

 高校3年生が甲子園に出られる確率を考えても、すごく少ないチャンスの中で出場を成し遂げたのは、今までずっと野球をやってきた中での考え方とか思いとか、そういうものがしっかりできていたからだろう。実力はもちろん、運も必要だし、そういうことも含めてチャンスを掴んだことは本当に素晴らしいことだと思う。

 甲子園では全力を尽くして、悔いのない試合をしてほしい。しっかりと甲子園の雰囲気を味わって、いい思い出にしてほしい。

 一方で、出られなかったみんなは、この先リベンジをしてほしい。高校野球では甲子園出場という願いはかなわなかったけど、大学、その先でも存分に頑張ってほしい。

 みんな、この先は大学に行ったり社会人に行ったり、もしかしたらプロの世界に入ってくる選手もいるかもしれない。いろんなことがあると思うけど、これからもできるだけ長く野球を続けていくことを願っている。

◆庄田隆弘(ヤング淡路監督)

 2016年のメンバーは、このコロナ禍をもろに食らった子らやから、僕らよりいろいろな経験をしてきた。それは、これからの人生において必ず活きてくると思う。タイガースジュニアということで、注目されてプレッシャーもあったやろう。

 甲子園に行けなかった子らは残念やけど、これからも高校の仲間を大事にして頑張ってほしい。甲子園に出場する子らは、最後の夏やから悔いなく、自信をもってやってほしい。

 今はネット中継もあって簡単に見られるから、地方大会はけっこう見てたよ。小学6年のときは小さくて控えやった子が主軸を打ってたり、キャプテンになってたり。地方大会でホームランを3本打った子もいたし、決勝戦でホームランを打った子もいたなぁ。

 最後のバッターになった子もいたけど、うまくいかないことのほうが多いものやから。そのときは悔しいかもしれないけど、そうやって節目に出られるっていうのも、後になったらいい思い出になる。

 みんなベンチ入りしてるし、すごく成長してるなぁって嬉しかった。この子らを(セレクションで)選んでよかったなと思ったよ。これからも頑張ってほしい。

 6年経っても八木監督、庄田コーチにとってはかわいい教え子だ。コロナが終息して、「同窓会」ができる日を楽しみにしている。

 頑張れ!阪神タイガースジュニア2016!!

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セレクション

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中学1年生になったメンバー

中学卒業、高校入学

フリーアナウンサー、フリーライター

CS放送「GAORA」「スカイA」の阪神タイガース野球中継番組「Tigersーai」で、ベンチリポーターとして携わったゲームは1000試合近く。2005年の阪神優勝時にはビールかけインタビューも!イベントやパーティーでのプロ野球選手、OBとのトークショーは数100本。サンケイスポーツで阪神タイガース関連のコラム「SMILE♡TIGERS」を連載中。かつては阪神タイガースの公式ホームページや公式携帯サイト、阪神電鉄の機関紙でも執筆。マイクでペンで、硬軟織り交ぜた熱い熱い情報を伝えています!!

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