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頭がいい人の「問いを立てる力」とは? 初心者が驚くほどコーチング技術を身につけられる秘策

横山信弘経営コラムニスト
(ChatGPT DALL-E 3 にて筆者作成)

■コーチングとティーチング、コンサルティング等との違い

コーチングとは、相手が目標(ありたい姿)を達成させるために、行動変容を促すコミュニケーション技術だ。主に「傾聴」と「質問」を使う。アドバイスは行わない。

コーチングをより理解するために、ティーチングやコンサルティング、カウンセリング等とは何が違うかを簡単に解説しておこう。

・ティーチングとは、相手に正解を伝えること、解決に必要なノウハウを教えること。

・コンサルティングとは、相手の問題を解決するための提案をし、ともに解決していこうとすること。

・カウンセリングとは、悩みや不安を解決するためにサポートをすること(アドバイスをすることもある)。

これら4つの中で明確に違うのはティーチングだ。ティーチングは「点」の行為なのに対し、他の3つは中長期的に関わることになるため「点」ではない。「線」の支援だ。

したがって基本的には、

「1回、コーチングを受けてみたら?」

という表現は間違っている。せめて5~6回は受けないとコーチングを体験したことにはならない。

コーチングとカウンセリングの違いも、わかりやすい。コーチングが目標達成、夢実現をサポートすることに対し、カウンセリングは悩みや不安を解決する支援だからだ。

コーチングとコンサルティングは、ノウハウや解決策を提案するかしないかが異なる。コーチングは相手の中に「答えがある」と信じ、その答えを効果的な質問技術で引き出す支援をする。

こう考えると、コーチングがいかに難度が高い技術であるか、わかるだろう。

<目次>
■コーチングとティーチング、コンサルティング等との違い
■まずはコーチング「三原則」だけ押さえよう
■初心者は「SPIN話法」を活用して技術を磨こう!
■商談を利用したコーチングの勉強法
■SPIN話法をコーチングに活用するのに最もダメなやり方
■「問いを立てる」とはどういうことか?
■人生を豊かにする8つの「問い」
■良い「問い」と悪い「問い」の違いとは?
■「問いを立てる力」を大幅にアップする2つの前置きフレーズ

■まずはコーチング「三原則」だけ押さえよう

コーチングの基本的なことを知らない方は、まずコーチングの三原則を覚えよう。この三原則を知るだけで、コーチングの特徴を正しく知ることができる。

(1)インタラクティブ(双方向)
(2)テーラーメイド(個別対応)
(3)オンゴーイング(現在進行形)

第一に、コーチングはインタラクティブ(双方向)でなければならない。質問するにしても、ついつい長く話してしまう人は要注意だ。

コーチとクライアントの話す比率は「2:8」ぐらいがちょうどいいと私は思っている。コーチングしなくても「聞き上手になれ」「傾聴を心がけろ」と言われる時代である。そんな時代に、相手と同じぐらい話してしまうような人はコーチに向いていない。

第二の原則、テーラーメイド(個別対応)も基本中のキホンだ。相手の立場に立つことがコーチングの絶対条件である。ティーチングに慣れている人は、このテーラーメイドの概念を理解することが難しい。誰に対しても、ついつい同じような助言をしてしまいがちだ。

第三の原則、オンゴーイング(現在進行形)については前術したとおりだ。コーチングは「点」ではなく「線」の支援である。スポーツ選手のコーチと同じで、1年や2年寄り添うことが大事だ。

そもそもテーラーメイド(個別対応)するには相手の徹底理解が不可欠であり、その徹底理解のためには時間がかかる。1回や2回のセッションで

「もう相手のことがわかった」

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経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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