千葉の家系ラーメン界で注目を集める 『王道家』系列店を食べ比べてみた
『王道家』イズムを継ぐ店が千葉に続々と登場
家系ラーメンの本場と言えば横浜だが、千葉も多くの人気家系ラーメンが存在する家系偏差値の高いエリアとして知られている。その中でも20年以上にわたり人気を集めているけているのが『王道家』(千葉県柏市明原1-7-26)だ。
2017年に店舗の老朽化で取手に移転するも、2019年に柏へ帰還。2021年には『IEKEI TOKYO』をオープンし都内にも進出。多くの後進を育て上げ、全国に家系の人気店を多数輩出。2011年に吉村家直系から離脱しているが、今も家系嫡流としての矜持を持ち続ける実力店だ。
千葉の家系ラーメンシーンを語る上で欠かせない存在の『王道家』。今回は千葉県内にある『王道家』出身の店舗を食べ比べてみた。『王道家』イズムは継承しながらも、店ごとの個性が際立っているので是非食べ歩きの参考にして頂きたい。
王道家嫡流の存在感ある一杯『王道いしい』(2017年創業)
創業は2017年と『王道家』出身者の中でもいち早くオープンしたのが『王道いしい』(千葉市中央区村田町893-116)。ドライバーたちが行き交う国道16号線沿いでオープン以来人気を集めている。県内に支店や別ブランドの店舗も展開するなど、千葉で勢いに乗っている家系ラーメン店のひとつと言って良いだろう。
濃厚で深みのある豚骨スープにキレのある醤油ダレが、王道家イズムを感じさせる味わい。チャーシューはしっかりと燻製されており、その燻香がスープに溶け込みさらに深みを与えている。『王道家』謹製のオリジナル麺はしなやかな食感があり存在感十分。朝8時から中休みなく夜まで通しで営業しているのも嬉しい。
王道家直伝の味を継承する『との丸家』(2021年創業)
2021年、松戸市内に1号店をオープン後、着実に店舗展開を進めているのが『との丸家』(松飛台店:千葉県松戸市松飛台534-4)。こちらは「王道家直伝」を看板に掲げるブランドで、2024年には県内2店舗目となる八千代店(千葉県八千代市勝田台南3-1-4)をオープン。2025年には山武市に成東店もオープン予定となっている。
王道家の技術をベースにしたオリジナルの家系ラーメンは、豚骨の旨味あふれる存在感のあるスープと、キレのあるカエシと鶏油とのバランスが秀逸。王道家をややライトにチューニングした味わいながらも、王道家らしいパンチとインパクトは健在。麺はもちろん『王道家』謹製のオリジナル。活気のある元気な営業も心地よい店だ。
王道家イズムの新たなる継承者『王道家直系 修』(2024年創業)
2024年8月のオープン以来、早くも行列店の仲間入りを果たした人気店が『王道家直系 修』(千葉県印西市泉野1-144-6)。『王道家』で長年経験を積んだ店主が満を持しての独立。千葉ニュータウン中央の『カインズモール』の敷地内に建つ独立店舗の前には、オープン前から待ち客の列が出来ている。
『王道家』のスープが常に骨を入れ替えているのに対して、こちらのスープは密度が高めでしっかりと骨の旨味を凝縮させたような味わい。カエシがバシッと効いたバランスは白飯がマスト。長年『王道家』で学んだ技術と経験を、新たな解釈で再構築した家系ラーメンには、変わることのない「王道家直系」としてのプライドが感じられる。
他にも数々の人気店を輩出し続けている『王道家』。千葉県内には系列店がまだまだたくさんあるので、ぜひ近くの王道系列の店へ足を運んでみて、味の違いなどの食べ比べを楽しんで頂きたい。
※写真は筆者によるものです。
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