千葉の家系ラーメン界を席巻する 『武蔵家』を食べ比べてみた
『千葉武蔵家』の勢いが止まらない
家系ラーメンの本場と言えば横浜だが、千葉も多くの人気家系ラーメンが存在する家系偏差値の高いエリアとして知られている。その中でも精力的に店舗展開を続けているのが『武蔵家』(通称:新中野武蔵家)だ。
創業は1997年、東京メトロ「新中野」駅の目の前に本店を構える『武蔵家』(中野本店:東京都中野区中央4-4-1)。セントラルキッチンを使わず、店舗ごとにスープなどを仕込むスタイルで着実に都内をはじめ全国に店舗数を増やしている。
千葉県への出店は千葉市に2003年に1号店(現在の千葉本店)を開業。その後も船橋市や松戸市、市川市などにも展開。さらに『武蔵家』屋号のみならず、『ぼうそう家』『相馬家』『宮里家』『武道家心』『かわみ家』などを出店。また『裏武蔵家』『濱野家』など千葉の武蔵家から独立した人気店も少なくない。
千葉の家系ラーメンシーンを語る上で欠かせない『武蔵家』。今回は千葉の『武蔵家』屋号の店舗を数店舗食べ比べてみた。チェーン店のようでチェーン店ではない、店ごとの個性が際立つ結果となっているので是非食べ歩きの参考にして頂きたい。
千葉武蔵家の総本山『武蔵家 千葉本店』(2003年開業)
『武蔵家』の千葉初進出店が、2003年に開業した『武蔵家 千葉本店』(千葉県千葉市中央区道場北町317)。開業当初はカウンターのみの店舗だったが、あまりの人気ぶりに店舗を拡張してテーブル席も用意。オープンして20年以上経った今も県内屈指の人気家系として知られている。
千葉県内の『武蔵家』の中でも、スープの濃度とカエシの濃さは随一。濃厚でキレのあるスープにしっかりと茹でた酒井製麺の中細麺がマッチする。無料サービスのライスとの相性も抜群。ライスはセルフサービスになっているが、欲張らずに食べ切れる量をよそおう。
幅広い客層に刺さるマイルド家系『武蔵家 薬園台店』(2019年開業)
習志野から津田沼、船橋へと抜ける国道296号線(成田街道)沿いに、2019年に開業したのが『武蔵家 薬園台店』(千葉県船橋市滝台1-7-3)。共用の駐車場を備えたロードサイド型店舗ながら、新京成線『薬園台』駅からも徒歩圏内に位置しており、アクセスしやすい立地になっている。
濃厚でパンチがある印象の『武蔵家』の中では、スープもカエシもライトな口あたり。濃厚さや醤油感の強いスープが苦手な人や、家系を食べ慣れていない人など、幅広い客層に刺さりそうなマイルドなバランスになっている。濃いめの家系に食べ慣れている人は味濃いめのカスタマイズをしてもいいかも。
キレとコクを兼ね備えたバランス型『武蔵家 本八幡店』(2023年開業)
2023年、本八幡駅前にオープンしたのが『武蔵家 本八幡店』(千葉県市川市八幡2-5-2)。こちらは系列の『菊池家』だった店舗を『武蔵家』ブランドでリニューアルした店。市川エリアに『武蔵家』が出店するのは初で、千葉県内の『武蔵家』ブランドの店舗としても最新の店となる。
スープはややライト気味ではあるものの、骨味もしっかりとあってカエシもしっかりとキレがあるバランス型のラーメン。古き良きオールドスタイルの家系ラーメンの味をしっかりと守っている印象。『菊池家』時代にはなかった「九条ネギラーメン」など、『武蔵家』ならではのメニューもオススメだ。
千葉県では他にも富士見店や松戸店などを出店している『武蔵家』。個性のある系列店も千葉県内にはたくさんあるので、ぜひ近くの千葉武蔵家系列の店へ足を運んで、そこから食べ比べを楽しんで頂きたい。
※写真は筆者によるものです。
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