【四條畷市】四条畷駅前に謎の石柱? 正体探ってみたが
先月、今回とは別の記事企画のためにJR四条畷駅前をうろうろしていると、石柱を見つけました。高さは120〜130センチくらい、よく見るとコンクリート製でしょうか。表面には何も記されておらず、何のためのものかわかりません。そこで、「誰がなぜ建てたのかを調べたら、一本書けるな」と考え、取材を開始しました。当初は役所に問い合わせればすぐに分かるだろう、と考えていたのですが、そう簡単な話ではありませんでした。
この石柱があるのは、ディスカウントストアCOREMOとマンションの間の前の道路です。大東市と四條畷市のほぼ境界線上と思われたので、「市の境界線の目印ではないか」と考え、四條畷市役所に尋ねることにしました。
ところが、四條畷市の広報担当者の方からは「担当課に問い合わせたところ、分からないとのことでした。お役に立てず申し訳ありません」との丁重な回答が返ってきました。
大東市役所の広報担当者の方にも尋ねてみましたが、同じく「市役所内の関係部署に確認しましたが、結果としては分からないということです」との回答がありました。
広報担当者の方によると、その確認中に関係部署の方から以下の意見が出たそうです。
(1)四條畷市と大東市の境界であることから境界の目印か?
→しかし、目印にこのような石柱を立てるのは見たことがない。
(2)四條畷神社に関係するものではないか?
→しかし、この石柱はコンクリート製のように見えるため、歴史的なものではないのではないか。
(3)昔は大東市と四條畷市の境に里道・水路があり、その関係で建てられたものか?
→何も根拠がなく、あくまで個人的な意見
このうち、(2)については筆者が四條畷神社に問い合わせたところ、「石柱の存在自体は存じ上げておりますが、(四條畷神社との)関係性等は把握しておりません」との返事がありました。
石柱がある道路は府道160号ですが、府道を管轄する大阪府の枚方土木事務所に問い合わせても、正体はわからない旨の回答がありました。
この地域の歴史にくわしい四條畷市立歴史民俗資料館の野島館長にも聞いてみましたが、以前、同様の質問をされた際に「分からない」と回答したとのこと。ただ、「コンクリート製ですので、そんなに古いものではないと思います。状況から見ても公的な市境表示ではないと思います」との見解は教えてくれました。
石柱近くの商店にも尋ねてみましたが、成果は得られませんでした。宝雪酒房の店の方は「昔、あの辺りには水路があった」と話してくれましたが、石柱については「知らない」とのこと。「(一族は)片町線に汽車が走っていたころには、もうこの地に住んでいた」という恩地緑化センターの方も、やはり「わからない」ということでした。
結局、何ら手がかりは得られず、今日にいたるまでこのコンクリート柱の正体は不明のままです。このままボツにすることも考えましたが、記事化をきっかけに手がかりが得られるかもしれないと思い、書き残すことにしました。
この石柱のことで、何か知っていることがある、という方は、こちらに情報をお寄せいただけましたら幸いです。筆者も、新たな情報があれば取材を進めたいと考えています。
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