【大賞評価ポイント】
取材のハードルが高い市長へのインタビューへ挑む姿勢が素晴らしいです。就任直後の市長への取材は、市長の方向性を市民に伝える機会となったでしょう。新聞やテレビ局の場合、公約・政策を取材しがちですが、本取材では市長の子ども時代や経歴を深掘りしていて人柄が伝わる内容でした。そういった面で他メディアとは差別化できていて、独自の内容になっています。また一般市民の視点や、市長側により過ぎない中立な立場からの取材の様子が伝わる点も評価できます。首長・議員や市政の取材は難しい部分もありますが、地域住民への貢献度は非常に高いです。地域クリエイターの模範となる記事として、大賞に選出しました。
【受賞コメント】
今回このテーマに取り上げたのは、新市長は大阪府議を20年間担当し、市内のイベントで頻繁にお会いする機会が多く、市民との距離の近い親しみある方。新しい河内長野に向けて多くの市民の期待があったからです。一番伝えたく執筆に注力したのは、意外に知られていない市長の幼少時代から府議、市長を目指した経緯です。取材先の反応ですが、市長が自らのSNSの固定ページにしてくださいました。関係者の皆様に感謝致します

【評価ポイント】
世界に一つだけの「白い陶器の三柱鳥居」にまつわるストーリーを丁寧に紡いだ1本です。知識なく見ると何気ない景色の一つとして見過ごしてしまいそうな鳥居について、復興のシンボルとして復元に至った経緯に始まり、制作にまつわる多大な苦労の逸話などの内容が詰まっています。取材対象者との関係値が良好だからこそ引き出せた話は、他メディアでは読めない筆者ならではの内容となっていて素晴らしいです。
【受賞コメント】
新たな観光スポットになるのは分かっていても、三柱鳥居が出来るまでの話はその場に行っても伝わることはなかなかありません。取材中、お話を聞いてそれを伝える役割が私にあるなと感じ、時間をかけて書かせていただきました。先方へ受賞した報告をした際、大変喜んでくださいました。この度は本当にありがとうございました。これからも「私にしか書けない記事」を意識して書いていきます。

【評価ポイント】
店舗の由来やこだわりなど、細部までしっかり深く取材できています。パン屋など食品関連の記事はどうしても、「買って食べてで終わり」になりがちなところ、持ち帰ったバゲットを自分流にアレンジしてのリポートの様子も楽しく、口に香ばしいバゲットの味がにじむような読後感でした。きれいな写真が記事全体の印象を高めています。
【受賞コメント】
9月地域クリエイターMVAにご選出いただき、誠にありがとうございます。思いがけず嬉しいご連絡をいただき、天にも登る思いです。まだクリエイターとなって3ヶ月と少しでMVA受賞できるとは飛び上がって喜んでしまいました。今後も皆様にとって有益な、そして美しい記事を書くよう努めてまいりたいと思います。

【評価ポイント】
義務教育を受け、不自由なく暮らしている市民にはなじみのない「夜間中学校」に体験入学した渾身（こんしん）のリポートです。まるでその場にいるかのような臨場感あふれる内容は、自分ごと化しがたい層にもその活動の意義を感じさせます。授業を受ける生徒たちの様子は、なじみのない存在への心理的ハードルを下げる内容で、関連する行動（申し込む、問い合わせする、誰かに存在を伝える等）促進につながるのではないでしょうか。
【受賞コメント】
関空を抱える同市が「国際都市」を目指す中、外国人住民の増加へ懸念を示す人もいると聞き、社会の縮図でもある「夜間中学」への取材が街の未来を想像するきっかけになるのではないかと感じました。また、年齢、性別、国に関係なく誰もが手を取りあって生きる社会は目指すべき未来でもあり、そこに壁などないことを伝えたいと思いました。公開後、予想を超える生徒、先生の応募があり、教頭先生から感謝の言葉をいただきました。

【評価ポイント】
20年間続く地元の朝市のリポート。子供のころと感じ方が違うという野菜の味に新たに気付いた「発見」を、ふんだんに盛り込まれています。出店者の話に加えてお客の声からは、臨場感が伝わってきます。地元で開催されていれば一度は行ってみたくなる、ワクワクする内容でした。
【受賞コメント】
この度はうれしいお知らせをありがとうございます。主観を多く盛り込んだ初めての記事でこのような賞をいただき、背中を押していただけたような気持ちでおります。

【評価ポイント】
教科書に載っている歴史的な出来事と伊勢市のつながりを感じられる、興味深い内容でした。地域の人にとって伊勢市の歴史を知るきっかけとなったのではないでしょうか。観光施設を訪問した際に気付きを得ただけで終わらず、疑問解決のために行動に移し、現地取材を行った点も評価できます。謎を解き明かすようなドキュメンタリーチックな書き方に工夫を感じました。
【受賞コメント】
初めて地域クリエーターМVАに輝き、大変うれしいです。学校の教科書で習った「黒船来航」の影響が、伊勢市にも及んでいた事実を知り、自分なりにいろいろと調べたり、取材したりした過程を読者の皆さんに楽しんでもらえたらと工夫をしました。取材先に歴史に詳しい人がいて、当時の様子や混乱ぶりを詳しく教えていただきました。協力していただいた方々に感謝を伝えたいです。

【評価ポイント】
地元縁日の告知を最適なタイミングで発信。イベント告知記事は実施前のため情報が簡素になりがちな中、様々な角度から情報が盛り込まれていて興味が湧く構成となっています。豊富に使われている猫神様や猫グッズ、その他猫の写真が非常にキャッチー。きちんと撮影した会場写真はイベント全体像が分かりやすく、行動促進につながる工夫が感じられます。地域の保護猫活動の一助にもつながるイベントで、地元貢献につながる発信ともいえます。
【受賞コメント】
この度は選出していただきありがとうございます。長野県飯田市・上伊那郡・下伊那郡を担当しておりますFUNEと申します。2024年9月から、取材可能地域を広域化していただいたことにより、以前からご依頼いただいていた縁日イベントの告知を実現することができました。売り上げは地域猫への寄付に使われるというイベントだったため、地域の方はもちろん、猫好きの方からも好評いただいた記事となりました。

【評価ポイント】
神話を交えながら、地元にある古墳・神社の謎を解き明かすような取材で、学びを与える内容になっています。様々な方向から撮影した写真は地形や古墳の全体像が分かるように工夫されていて、丁寧に取材している様子が伝わってきます。古墳・神社の説明だけでなく、最終段落におもしろ要素を入れ込んだ構成は独創的。歴史の説明だけだと小難しい面がありますが、子どもがいる方でも一緒に足を運んでみたくなるのではないでしょうか。
【受賞コメント】
古墳の魅力、日本神話についてを読みやすく、専門知識なくても楽しめるように心がけました。38号墳は上に神社が建っており、日本神話ともつながりがあるなど魅力満載です。なのに知名度はいま一つ。これがきっかけで古墳に興味を持ってくれる方が増えると、嬉しい限りです。取材に協力してくださった、くにとみ史跡・文化ガイドの中野正裕会長、そして撮影と取材に付き合ってくれた家族に感謝します。