ご麺ください！おうち/お取り寄せラーメン愛好家のにゃいパパです。

本格的な冬が到来し、さらに鍋が美味しくなってくる季節。スーパー等では様々な鍋つゆ商品がせめぎ合うように並んでいます。そんな中、ラーメン愛好家にとって見逃せないのは有名なラーメン店が監修し、その味を再現した鍋スープの存在。実際に食べてみたところ、どの商品も鍋スープとしてみれば一般的なものとは違った表情を見せてくれ、新鮮でおいしい商品ばかりでした。

とはいえ、ラーメン好きとして最も気になるのは再現度。「天下一品」「中華蕎麦 とみ田」「一風堂」など、今シーズン実際に食べてみた"5つ"の商品を再現度の観点でランキングにしてみましたのでご紹介します。

■ラーメン店監修の鍋スープとは？

メーカーとラーメン店がタッグを組み、ラーメン店監修の元「お店のラーメンの味を再現した商品」を売りにしている鍋スープです。繰り返しますが、今回はフラットな鍋スープとしての美味しさではなく、「再現度」の観点でランキングにしてみます。

■再現度ランキング

【第5位】「すみれ」監修 札幌濃厚みそ味

札幌味噌ラーメンといえばで全国的に最も名が知られているであろう『すみれ』監修の鍋スープ。お店の味は、濃厚な赤味噌のパンチ・焼き味噌の風味・ラードのこってり感が特徴です。

気になる味わいは、赤味噌のパンチはあるものの、他の2つの特徴を感じられないので大人しさが目立ってしまう印象でした。鍋スープとしてみれば十分に美味しいと思いますが、再現度の観点では物足りなさが目立ってしまうなという感想です。

【第4位】「天下一品」監修 京都鶏白湯味

こってりラーメンといえばで全国的に大人気な『天下一品』監修の鍋スープ。看板メニューである「こってり」の再現を目指した商品で、お店の味といえば超ドロドロな粘度を誇る、超濃厚でまろやかかつ野菜の旨味も溶け込んだスープが特徴です。

気になる味わいは、最も期待するドロドロさがなくさらりとしたスープなので、再現度だけで見ると大きなマイナス判定。とはいえ、そのままだと焦げるので仕方ないとは思います。ちなみに、フラットに鍋スープとしてみると鶏のまろやかな旨味と野菜の甘味は十分に発揮されていて、ゴクゴク飲んでしまうほど美味しかったです。個人的には買って損はないと思います。

【第3位】「一風堂」監修 博多とんこつ赤丸新味

博多豚骨ラーメンといえばの人気店の１つ『一風堂』監修の鍋スープ。お店の味は、臭みや雑味のないまろやかな豚骨スープに、辛味噌の辛味とマー油のパンチが効いているのが特徴。（最近、数年ぶりにリニューアルもされましたが、リニューアル前の味わいを再現していると思われます）

気になる味わいは、スープをダイレクトに飲んだり具材を食べると、スマートな出汁感と醤油のキレの存在感が際立つ形。辛味もほどよくありますが、特徴であるまろやかさが弱い印象。ただ、〆のラーメンを食べると、なぜかまろやかさが前に出てくる味わいに変化し、かなりお店の雰囲気に近くなった点が評価ポイントです。

【第2位】「とみ田」監修 濃厚豚骨魚介

つけ麺界の王者であり、コンビニ監修商品等で全国的にも名を馳せる『中華蕎麦 とみ田』監修の鍋スープ。お店の味は、超濃厚な豚骨スープに魚粉の豊かな風味が組み合わさった、今ではつけ麺の定番ともなった味わいが特徴です。

気になる味わいは、とろみのある濃厚スープではなくさらりとした鍋向けアレンジされていながらも、つけ汁をスープ割りした際の味を存分に彷彿とさせる豚骨の旨味と魚粉の風味がほとばしる再現度の高さでした。筆者は思わず「えっ、とみ田だ」と口から漏れてしまいました。

【第1位】「けやき」監修 札幌味噌

札幌のラーメン激戦区である「すすきの」で1999年の創業以来、行列の絶えない超人気店『札幌味噌拉麺けやき』監修の鍋スープ。お店の味は、赤味噌と白味噌のバランスがよく、ラードの重厚感もありながら野菜の優しい旨味も溶け込んだ味わいが特徴です。

気になる味わいは、ベースの再現度はお見事。赤味噌が少し前に出たり、ラードではなく鶏油使用で重厚感は控えめになっている差はあるものの、お店らしい王道の札幌味噌ラーメンの味わいを存分に楽しむことができました。フラットに味噌味の鍋スープとしても、トップレベルのクオリティなのではないかとこの手の鍋スープを日頃から使っている筆者自身としても感じました。

■まとめ

お店の味の「再現度」の観点で個人的なランキングをご紹介しました。どの商品も具材を煮込むために、出汁感のあるさらりとしたスープにアレンジせざるを得ないので、再現度だけでみれば物足りないものも正直ありましたが、フラットに鍋スープとしてみればどの商品もクオリティが高く満足度が高いと思いました。ぜひ、参考にしてみてください。おいしくて温かい鍋を食べて、寒い冬を乗り切りましょう！