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ドジャース戦で7イニング無失点はダルビッシュが今シーズン2人目

宇根夏樹ベースボール・ライター
ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)May 12, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月12日、ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)は、ロサンゼルス・ドジャースを相手に7イニングを投げ、スコア・ボードにゼロを7つ並べた。

 7三振を奪い、与四球は1、被安打は2本。最初の4イニングと最後の1イニングは、3人ずつで終わらせた。5回表の2死一、二塁と6回表の1死二塁も、走者を三塁へ進ませなかった。

 その後、8回表はワンディ・ペラルタ、9回表はロベルト・スアレスが無失点で切り抜け、パドレスは、4対0でドジャースを下した。

 今シーズン、ドジャースを相手に7イニング以上を投げて無失点は、2日前に、こちらも7イニング無失点のマイケル・キング(パドレス)に続き、ダルビッシュが2人目だ。キングも、被安打は2本。3人を歩かせたが、奪三振は11を数えた。6イニング以上で無失点も、彼らの他には、4月17日に6イニング無失点のジェイク・アービン(ワシントン・ナショナルズ)しかいない。

 この3人とも、ドジャース戦の先発登板は2度以上。ダルビッシュは、3月20日の開幕戦が3.2イニング1失点(自責点0)、4月14日は5イニング3失点(自責点3)。3登板の計15.2イニングで自責点3なので、防御率は1.72だ。

 キングも、ドジャースに対して3試合で投げている。リリーフ1登板と先発2登板だ。こちらは、計15.1イニングで防御率4.11。3月21日は、4回裏から3.1イニングを投げて3失点(自責点3)。4月12日は、5イニング7失点(自責点4)だった。

 アービンは、4月17日と24日に2登板連続。最初はドジャースを抑えたが、2度目は6失点(自責点6)。5回表の途中に降板した。計10.2イニングの防御率は5.06だ。

 ここまでに、対ドジャースの先発登板が2度は、あと2人。パトリック・アービン(ナショナルズ)は、計11.2イニングで防御率3.86。マット・ウォルドロン(パドレス)は、計10.1イニングで防御率2.61を記録している。ドジャースと5試合以上を行っているチームは、パドレスとナショナルズしかない。

 なお、今シーズンの42試合中、ドジャースが完封されたのは、アービンが投げた4月17日とダルビッシュが登板した5月12日の2試合だ。

 5月10日は、キングに続き、8回表に登板した松井裕樹から、ムーキー・ベッツ大谷翔平フレディ・フリーマンが、シングル・ヒット、二塁打、外野フライで1点を挙げた。試合は、1対1の9回裏、1死二塁の場面で、ルイス・アライズがヒットを打ち、パドレスがサヨナラ勝ちを収めた。

 5月12日を終え、ナ・リーグ西地区で勝ち越しているのは、ドジャースとパドレスの2チームだ。それぞれ、27勝15敗(勝率.643)と22勝21敗(勝率.512)。その差は5.5ゲームあるが、パドレスは、ドジャースに5勝3敗と勝ち越している。

 両チームの対戦は、あと5試合。7月30日~31日と9月24日~26日に、顔を合わせる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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