暑い国ではなぜカレーを食べるのか?夏の体に良いスパイスの効能と食べ方
こんにちは。健康気象アドバイザー&食養生研究家のお天気ママです。
きょうは暑い国ではなぜスパイスの効いたカレーを食べるのか?スパイスに含まれる夏の体に嬉しい効能とおすすめの食べ方を紹介します。
暑い国ほどスパイスの料理が発展した
カレー発祥のインドでは、スパイスで煮込んだ料理はレパートリーが多く、ほとんどの料理にスパイスが使われています。
インドのほかにも、東南アジアのタイではトムヤムクン、インドネシアではナシゴレン、南米ではチリコンカンなどに代表されるように、低緯度の暑い国ではターメリックやコリアンダー・ウコンなどのスパイスが特徴の料理が多くあります。
ではなぜ、暑い国でスパイス料理が食べられ、食文化として発展したのでしょうか?その理由は、スパイスの効能にあります。
スパイスには暑い時の体に必要な働きがある
ターメリックやクミンなどのスパイス類には、それぞれ次のような効果があります。
・胃腸の働きを高める
・血流促進
・発汗を促す
・ストレス発散
・集中力アップ
人間の体は、暑い時は体に熱がたまらないように、皮膚表面の血流量を増やし、体の内側の熱を外側に移行し、外気に放出するメカニズムが働きます。皮膚表面近くの血流量が増えるため、脳血流量が下がって集中力が落ちたり、内臓への血流量も減るため胃腸の働きも落ちたりしてしまいます。
しかし、スパイス類をとることで、胃腸の働きが高まり、集中力もアップして、やる気も上がります。まさにスパイス類には、暑い時の体をサポートする効果があるため、経験から食文化として定着し、発展していったということができそうです。
カレーアレンジの夏料理
日本でも、コマーシャルで「夏こそカレー!」という言葉を聞いたことがあるほど、暑くなるとカレーを食べたくなる方が多くいるようです。
カレーライスでもいいのですが、合わせる食材がいつも同じだったり、市販のルーを使うと油も多く入っていたりするので、夏に食べる場合にはアレンジが必要になります。
それよりは、そうめんや冷やしうどんなど、日本の夏の定番料理に、カレー粉をプラスした料理のほうが食べやすいのでおすすめです。トマトやナス、そうめんなどの体を冷やす効果の食材と組み合わせると、より効果的です。自宅にブレンドされたカレー粉を準備しておけば、手軽にアレンジ料理ができるので、ぜひお試しくださいね。
鶏肉とココナッツのタイ風カレーそうめん
2人分
そうめん(乾麺)=200g
鶏もも肉=1枚(正味200g)
さやいんげん=7~8本
パプリカ=1/2個
A.ココナッツミルク=100ml
A.水=200ml
A.めんつゆ(3倍濃縮)=大さじ2~3
A.生姜のすりおろし(チューブ可)=1/2かけ分
A.にんにくのすりおろし(チューブ可)=1/2かけ分
A.カレー粉=小さじ2
サラダオイル=小さじ1
塩こしょう=少々
パクチー=適量
①-そうめんは、製品表示を参考にゆで、ざるにあけ流水で冷やし、皿に盛る。
②-鶏もも肉は小さ目の一口大に切る。さやいんげんとパプリカも食べやすいサイズにカットする。
③-フライパンに油を入れ温め、②を順に加えて、軽く塩こしょうをして炒める。パプリカは火が入ったら取り出す。
④-フライパンに【A】を加えて、ひと煮立ちして鶏肉に火が入ったら、味を調える。
⑤-④は大きめの器に入れて、パプリカとパクチーをのせる。
夏野菜と豚こまのスープカレーそうめん
2人分
豚こま肉=120g
トマト=中1個
オクラ=4本
ナス=1/2本
パプリカ=1/4個
玉ねぎ=1/4個
そうめん(乾)=200g
オリーブオイル=大さじ1
A.水=300ml
A.顆粒コンソメ=大さじ1
A.カレー粉=大さじ1/2弱
A.砂糖=大さじ1/2
A.麺つゆ(3倍濃縮)=大さじ1/2
A.にんにくチューブ=3cm
A.生姜チューブ=1cm
※コンソメはスープで600ml分程度です。
①-そうめんを茹でる用のお湯を沸かす。製品表示を参考に茹で、冷水でしめ、皿に盛る。
②-豚肉は適当なサイズ、オクラはがくを取り除き、ナスは1cm厚、玉ねぎは薄く切る。トマトとパプリカは食べやすいサイズに切る。
③-②はフライパンにオリーブオイルをひき温め、豚肉を軽く炒め、オクラ・ナス・玉ねぎも加えて、軽く塩こしょうをしてさっと炒める。
④-③は【A】とトマト・パプリカを加えてひと煮立ちしたら、1~2分煮込んで味を調える。
⑤-④を少し大きめの器に盛り、あれば乾燥パセリなどをかける。
まとめ
今回は、暑い国でスパイス料理が発展した理由と日本の夏にもとり入れたいカレーのアレンジレシピを紹介しました。これから盛夏に向かって、さらに体にこたえる暑さになりそうです。カレーアレンジの料理を食べて、暑い夏を乗り切ってくださいね。