【週刊くふうハヤテ】広島に連敗。DeNAコーチを経て現役復帰の39歳・藤岡好明はここまで8試合無失点
今シーズンからプロ野球(NPB)の二軍、ウエスタン・リーグに参加している新球団、くふうハヤテベンチャーズ静岡。先週(6月7~8日)は広島東洋カープ由宇練習場で、広島と2連戦を行った。
対広島:7日●2対3 8日●3対10
先週は6日まで試合がなく、7日が5日ぶりの実戦。3点を追う8回表に途中出場の深谷力(ふかたに・りき、関西独立リーグ・和歌山ウェイブス)が今季1号2ランを放ち、1点差まで詰め寄る。だが、9回は広島4番手のロベルト・コルニエルに3者凡退に抑えられ、あと1点及ばずに敗れた。
8日も先発の竹内奎人(たけうち・けいと、群馬大医学部)が初回に広島の四番・堂林翔太に2ラン本塁打を浴びて先制を許すも、5回に反撃する。広島先発のトーマス・ハッチの暴投で1点を返してなおも2死一、三塁となったところで、一塁走者の宜保優(ぎぼ・ゆう、BCリーグ・栃木ゴールデンブレーブス)が盗塁に成功。ここで一番のブラウリオ・バスケス(ドミニカ共和国アギラス・シバエーニャス)がライトに2点タイムリーを放ち、3対2と逆転に成功した。
ところが6回に竹内が広島の七番・持丸泰輝に3ラン本塁打を打たれて逆転されると、8回には3番手の奥田健誠(おくだ・けんせい、ベイサイドリーグ・YKSホワイトキングス)が味方の守りの乱れもあって一挙5失点。今季10度目の2ケタ失点で、5月30日の横浜DeNAベイスターズ戦(ちゅ~るスタジアム清水、略称ちゅ~るスタ)から5連敗となった。なお、この広島戦は3連戦の予定だったが、9日の3戦目は雨天のため中止になっている。
藤岡は古巣ソフトバンク、DeNA戦を含む8試合の登板でいまだ無失点
大敗となった8日の試合で、2番手として7回のマウンドに上がり1イニングを無安打、無失点に抑えたのがチーム最年長、39歳の藤岡好明である。藤岡は宮崎日大高から社会人のJR九州を経て大学生・社会人ドラフト3巡目で2006年に福岡ソフトバンクホークスに入団すると、いきなりパ・リーグ2位の26ホールドをマーク。その後は北海道日本ハムファイターズ、DeNAと渡り歩き、NPB15年間で通算337試合登板、22勝16敗1セーブ、57ホールド、防御率3.78の成績を残した。
2021年にはDeNAの二軍投手コーチに就任するも、2022年シーズンから独立リーグの九州アジアリーグ、火の国サラマンダーズでコーチ兼任として現役復帰。昨季終了後に火の国を退団してくふうハヤテのトライアウトに参加し、今年は投手1本で現役を続けている。
コンディション不良による出遅れがあってシーズン初登板は5月6日のソフトバンク戦(ちゅ~るスタ)までずれ込んだものの、そこで古巣打線を1イニング無失点に抑えると、5月26日の同カードでも1回無失点。5月28日にはやはりかつて在籍したDeNAとの対戦で、2死一、三塁のピンチを招きながらもこれを切り抜けて2点のリードを守るなど、ここまで8試合の登板で7回1/3を投げて4安打、1四球、8三振でいまだ無失点。
今日、明日は草薙で「静岡県民特別観戦DAY」開催
くふうハヤテはここまで54試合を消化して14勝36敗4分け、勝率.280でウエスタン・リーグ6位。5位の広島東洋カープとの差は8ゲームに広がっている。今週は今日、11日からイースタン・リーグ所属の読売ジャイアンツとのファーム交流戦3連戦(11、12日静岡草薙球場、13日ちゅ~るスタ)、14日からは杉本商事バファローズスタジアム舞洲でオリックス・バファローズとの3連戦が予定されている。
11、12日にナイターで行われる巨人戦は、静岡県在住者を無料で招待する「静岡県民特別観戦DAY」として開催される。この企画は8月4日の中日ドラゴンズ戦(愛鷹球場)までの8試合で予定されており、反響の大きさから当初の招待枠計5000人を8500人まで増やしたものの、告知から2日ほどで定員に達したという。
(選手名の後ろのカッコ内は読みがな、前所属。文中の今季成績等は6月10日現在)
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