「無理強い」と「チャレンジ」の違い:給食でもパワハラ問題でも
<がんばることは、必要。でも、無理強いと感じれば、パワハラに。けれども、チャレンジと感じれば、人は伸びていける。>
■給食でも勉強でもスポーツでも職場でも、部活や、職場のパワハラ問題も
「給食完食、強要やめて」という記事が、ヤフーに載りました(給食完食、強要やめて=相次ぐ不登校、訴訟も―支援団体に1000人相談)。
この記事に対して多くの賛否両論のコメントが寄せられています。
一つは、「そうだそうだ、無理強いはやめろ」という意見です。もう一方で、現代の子供は弱すぎる、好き嫌いをなくしたり、残さず食べるしつけは必要だというものです。
そんな中で、「無理強いとチャレンジは違う」というコメントがありました。まったくもって、ごもっともです。これは、給食の問題だけではないでしょう。
今の子供達は「無理するな」と言われて育ってきました。「子供はほめて育てる」は、現代の常識です。スポーツ指導でも、体罰などもっての外です(「体罰の5つの副作用」)。
職場でも下手にきついことをいえばパワハラです。たしかに、パワハラは困ります(「あなたはなぜ攻撃されるのか:いじめ、パワハラ被害を防ぐために」)。それでも、「オレの若いころはそのくらいの厳しさは普通だった」と、今のやさしすぎる風潮に疑問を持っている人も多いでしょう(「本人が嫌だと感じればパワハラか:指導、いじめ、体罰、暴力との違い」。
今は、働きすぎはいけないし、ライフワークバランスが大事だとされています。
しかしその一方で、子供若者は弱くなり、わがままになったとも、よく言われます。「増え続ける「勘違いワークライフバランス」 ~「ツケ払い退社」する社員が急増中!」などという指摘もあります。
トップクラスの柔道選手を指導している人からも、「最近の選手は痛みに弱くなった」と聞いたことがあります。
「ほめられ続けたきた子供若者の大問題」も指摘されています。
子供若者を守ることは大切です。でも、守りすぎて弱い人間を作りたいと思う人はいないでしょう。親は自分の子供に、強くて優しくて活躍できる人間になって欲しいと願うでしょう。
心も体も強くなるためには、多少の「無理」は必要です。負荷をかけなければ、体は強くなりません。心も、いつも楽ちんなコンフォートゾーンから出なければ、強くはなれません。
チャレンジすること、チャレンジさせることは、心と体の健全な成長には、不可欠なのです。
けれども、無理強いさせて、かえって心と体を壊してしまうこともあります。裁判沙汰になどなったら大変です。無理強いはさせず、チャレンジさせるためにはどうしたら良いのか。無理強いとチャレンジは何が違うのか、どこがポイントなのか、心理学からお伝えしていきたいと思います。
■無理強いと感じるとき、チャレンジと感じるとき
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