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あなたはなぜ攻撃されるのか:いじめ、パワハラ被害を防ぐために

碓井真史社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC
(写真はイメージ)(写真:アフロ)

■被害者と加害者

悪いのは、加害者です。いじめ、パワハラなどでは、しばいば被害者の方が責められることもありますが、そんなことはありません。人権問題として考えれば、悪いのは100パーセント加害者です。被害者には責任はありません。「いじめられる側にも原因がある」などと言って、被害者を非難するのは、完全に間違いです。

ただ、私達は賢く生きたいと思います。被害は避けたいと思います。交通事故でも、被害者がまったく悪くなく、加害者が100パーセント悪いこともありますが、ただそうは言っても、被害者にならずにすめば、それに越したことはありません。

■信号の意味?

「青信号」=「進め」、「黄信号」は「注意」、「赤信号」は「止まれ」ですね。私達は、そう教わってきました。こちらが青で進んでいるのに、あちらが赤でつっこんできたら、もちろん相手が悪いことになります。

けれども同時に、私達は「青でも、よく見て渡ろうね」と交通安全指導を受けてきました。赤は止まるけど、青なら堂々と進んでよいのではないかと思いますが、それでもやっぱり、事故の被害は防ぎたいとも思います。

そして実は、信号の本当の意味は「青は進め」ではないのです。

本当の正しい青信号の意味は、「進むことができる」でしょう。黄色は「注意」ではなく、基本は「止まれ」です。停止位置の前で止まれるなら止まりなさいが、黄色信号の意味なのです。

■被害を防ぐために

被害を防ぐためには、正しい信号の意味を知り、さらに賢くふるまう必要があります。いじめやセクハラのなど、人からの意図的な攻撃も同様です。被害者は悪くないとはいえ、人の攻撃の心理を正しく知り、賢く立ち回って、被害を防ぎましょう。また、自分が加害者にならないように、人間が陥りやすい心理的なワナに気をつけましょう。

■どんな人が攻撃されやすいか

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社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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