職場の宴会はいらない?“飲みニケーション”不要が半数超え:楽しく働くための心理的安全性
■”飲みニケーション”不要が半数超え
いよいよ年末が近づいてきて、宴会の季節。ところが、
報道によると。職場の宴会は「不要」「どちらかといえば不要」と回答した人は56.4%と半数以上。
不要とする理由は、「気を遣うから」で48.3%、続いて「仕事の延長と感じるから」が33.7%でした。
<“飲みニケーション”不要が半数超え 直近3年間で最多:ヤフーニュース>
たしかに、こんな宴会なら必要ないかもしれませんが、でも本当に”飲みニケーション”は、いらないのでしょうか。
■”飲みニケーション”と職場のコミュニケーション
”飲みニケーション”は、なくても良いかもしれません。けれども、その代わりは櫃お湯だと思います。
”飲みニケーション”が、上司からのパワハラ、セクハラ、アルコールハラスメントの場、ただの説教の場なら、そんなものはいりません。なくしましょう。
しかし、良い職場の楽しい宴会では、豊かなコミュニケーションも取られてきました。
普段の固い人間関係から離れ、リラックスして、互いに仕事の労を互いにねぎらい、楽しく笑いながら、そしてプライベートなことも話す。それが、良い人間関係にもつながり、仕事の楽しさにつながり、業績アップにもつながってきました。
以前なら、まず少人数で会社帰りの赤ちょうちんがあり、年末や大きな仕事の後は、大人数での宴会がある。これが、よくあるパターンでした。
ところが、会社帰りの赤ちょうちんが減り、職場の宴会も選りつつあります。もちろんそれでも、会社の良い人間関係ができていれば、OKなのですが。
■楽しく健康に働くための「心理的安全性」と、より良いコミュニケーション
たとえば、学校の先生たちの宴会。運動会後や、卒業式後。運動会の後は、体育の先生をはじめとして活躍した先生への感謝の言葉が続きます。卒業式後は、3年生の担任への感謝と賞賛の言葉がならびます。
他の職場でも、同様のことが行われてきたでしょう。
楽しく健康に働くためには、仕事の価値を知り、互いに感謝することが必要です。
<「勤労感謝の日」:もっと楽しく働くための感謝の心理学:ヤフーニュース>
そして、豊かなコミュニケーションが必要です。安心して自分の気持ちや意見が言える「心理的安全性」のある職場です。
<「勤労感謝の日」深堀:もっと楽しく働くための感謝の心理学2:日米の違いと心理的安全性:ヤフーニュース有料>
本来は、酒の力を借りなければ言えないのは困ります。ただ、良い職場の良い宴会は、結果的に良いコミュニケーションにつながり、職場の心理的安全性を高める効果を生んできたでしょう。
しかし、時代は変わり、勤務外で縛られるのは嫌だ、自腹を切るのは嫌だと感じる人も増えました。この人たちの考えも尊重したいと思います。
酒の場ならではの人間関係もあるでしょう。それも大事にしたいとは思います。しかし、職場において“飲みニケーション”が大事だと管理職、経営者が考えるのであれば、ぜひ勤務時間内で、お酒抜きで、リラックスした本年のコミュニケーションがもてる場を作っていただければと思います。
それが、働く人々の心身の健康につながり、会社の業績アップにもつながるでしょう。
そのような場の雰囲気を作るためには、様々な工夫も必要でしょう。
そしてもちろん、自由参加の宴会も、それはそれで良いですよね。