トルコ軍艦「クナルアダ」、和歌山の串本港に入港 トルコと日本の国交樹立100周年記念
トルコ海軍アダ級コルベット「クナルアダ」が2024年6月8日朝、和歌山県串本町にある串本港に入港した。トルコと日本の国交樹立100周年と両国が友好関係を築くきっかけになった「エルトゥールル号事件」から134周年を記念する友好親善の訪問となっている。
駐日トルコ共和国大使館によると、日本での寄港予定は以下の通りとなっている。
6月8日 (土)~ 11日(火)串本(和歌山県)
6月12日(水)~16日(日)東京
6月18日(火)~21日(金)広島
東京国際クルーズターミナル(東京都江東区)に接舷中の6月14、15の両日については、午前10時~12時(受付は午前11時半まで)、そして午後2時~4時(受付は午後3時半まで)の2回にわたって時間限定で一般公開される。
また、海上自衛隊呉地方総監部は7日、クナルアダが19日に広島の呉基地に寄港し、午前10時~12時(受付は午前11時半まで)と午後2時~4時(受付は午後3時半まで)の2回にわたって、一般公開を実施するとSNSのXで発表した。
排水量2400トンのクナルアダは今回の4カ月半にわたる航海中に20カ国を訪問し、海賊対処活動も支援する予定だ。最初の寄港地はサウジアラビアのジェッダで、その後、ジブチ、ソマリア、モルディブ、バングラデシュ、マレーシア、インドネシア、タイ、中国、韓国、日本の和歌山県の串本、東京、広島をそれぞれ訪問する予定だ。そして、日本に続いてフィリピン、シンガポール、スリランカ、インド、オマーン、カタール、アラブ首長国連邦、パキスタン、ヨルダンの各港を訪問する予定だ。
オスマン帝国(現在のトルコ)の軍艦エルトゥールル号は1890年9月16日、現在の和歌山県串本町の沖合で台風により座礁、沈没した。海に投げ出された乗員ら500人以上が犠牲となった一方、地元の住民が生存者69人を救出して手厚く看護し、軍艦「比叡」「金剛」でトルコまで送還した。この事故は両国友好と親善の原点となり、トルコの歴史教科書にも掲載された。
トルコメディアによると、トルコ軍艦のアジア太平洋地域への訪問は、1990年と2000年の「トゥルグトレイス」、2011年の「ゲムリク」、2015年の「ゲディス」に続き、今回で5回目となる。
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