【京都市】上京区 京都御所内『宗像神社』の「花山稲荷神社」は藤原北家花山院家の邸宅に祀られていた?!
京都(平安京)は、四神相応の地として知られています。さて、四神相応とは?
東の蒼龍(そうりゅう)・西の白虎(びゃっこ)・南の朱雀(しゅじゃく)・北の玄武(げんぶ)が存在しており、風水による四神の存在に最もふさわしく、すぐれた地形を言うそう。
「玄武=山丘、青龍=河川、朱雀=湖沼、白虎=大道」がいいとされるそう。
そのほぼ真ん中に「京都御苑(御所)」が存在します。
桓武天皇が794年に平安京に都を移されたのが始まりで、現在の「京都御所」の場所は1331年光厳天皇がこちらで即位されてから明治維新まで天皇のお住まいの地であった「京都御所」。
「京都御所」には数々の神社があるのですが、そのなかに「宗像神社」があります。
「宗像神社」は、宗像三女神(多紀理比売命・多岐津比売命・市岐嶋比売命)を主祭神に、倉稲魂神と天岩戸開神の二柱を合祀した由緒ある神社です。
「宗像神社」の境内には「観光神社」もあります。
過去記事をご参照ください」→京都御所の中にある「京都観光神社』は観光都市である京都に感謝の念をあらわす神社♪
花山院邸跡の石碑から「宗像神社」の参道の東側、朱色の鳥居の奥にあるのが「花山稲荷大明神」。
この花山稲荷大明神は、太政大臣をつとめることもあった藤原北家花山院家(清華家のひとつ)の邸宅にもともと祀られていたそうです。
社伝によれば、延喜3年(903)醍醐天皇の勅命により創建されたといわれている「花山稲荷大明神」。
花山院家の邸宅で祀られていた邸内神で、衣食住の守護神として「伏見稲荷大社」から勧請されたものです。
西向きに立てられた「花山稲荷大明神」は、御所を外からの侵入者を防ぐ火伏せ・方除けの神として祀られてきたそうです。
「全国の狐は代々、花山院家に陪従する」とある。「京の都は幾たびも大火に見舞われたが、花山院家は焼けることがなく、それも花山稲荷の守護によるもの」とも伝わるそう。
なるほど、だから火伏せの神様なんですね!
山科にも花山天皇にまつわる場所がたくさんあり、その中には「伏見稲荷大社」と深い関係のある「花山稲荷神社」や中臣(藤原)遺跡のある「折上稲荷神社」などがあります。
御所からそう遠くないところにある「晴明神社」の安倍晴明も花山天皇と深い関わりがあり、花山天皇との逸話が境内に飾られています。
過去記事ご参照ください→
「京都御苑」のなかにある「花山稲荷大明神」は、七清華花山院家の稲荷であるため高い御神徳を多くの人々が求めたそうですよ。
16日には「五山の送り火」で大文字がよく見えるこの「京都御苑(御所)」で歴史に触れてみてはいかがでしょう。
「花山稲荷大明神」宗像神社内(京都御所内)
京都市上京区京都御苑9