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【京都市】山科区 『花山稲荷神社』は「忠臣蔵」大石蔵之介ゆかりの場所

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都市山科区には「花山稲荷神社」という子狐丸ゆかりの三条小鍛冶宗近旧跡であり、大石内蔵助必勝祈願の社があります。

延喜3年(903)醍醐天皇の勅命により創建されたといわれ、ご祭神は、宇迦之御魂大神と神大市比売大神。特に神大市比売大神は「稲荷さんのおふくろ神様」として親しまれている神様だそうですよ。

境内に入るまでにすでに厳かで凛とした空気と雰囲気が漂っています。

拝殿の右側には、「稲荷塚」と呼ばれる古墳があり、稲荷塚は弥生後期の古墳とされ、考古学の観点からみてもすごい場所だと言われています。

「不動明王」などの名が見れる石碑に迎えられ、境内の方へ進みます。

三条小鍛治宗近が花山稲荷の神徳により名刀「小狐丸」を鍛えた跡とも伝わり、能の演目にもあります。「小狐丸」は、平安時代に作られたとされる日本刀(太刀)で名刀と言われるものです。

小狐丸ができるまでの物語は、能や歌舞伎、長唄、文楽の『小鍛冶』で語られてきました。稲荷明神から使いの狐が表れて相槌を打ってくれたので、名刀ができたというお話。

境内の裏には多くの鳥居と石碑があります。そこには、様々な神様の名前が書かれており、なんだか不思議な気分になる空間。

日が入るととっても神秘的な雰囲気になりますね。

12月14日は「忠臣蔵」の討ち入りの日。「大石内蔵助」が寄進した鳥居、その上に座って沈思黙考した断食石、同志の心底を試したと言う血判石を社伝通り境内にあります。

3年ぶりに開催された「山科義士まつり」では「大石神社」の近くの「岩屋寺」に1年半ほど隠棲しており、討ち入りの機会を計っていました。その縁もあり、「花山稲荷神社」にも史跡が残っています。「大石稲荷」と呼ばれ親しまれているのも納得。

「高津商会」の小道具が活躍した「山科義士まつり」に関しての記事を書いておりますので、ご参照くださいませ。

山科区 『義士まつり』で大石内蔵助の『忠臣蔵』を「大石神社」&「岩間寺」で♪

「花山稲荷神社」を創建した醍醐天皇は山科神社を創建した宇多天皇の子で、墓も山科にある山科にゆかり深い天皇です。

毎年11月の第2日曜日に催される火焚祭(ひたきさい)は、「ふいご祭」とも呼ばれ、火焚串を独特の鞴(ふいご)の形に組む。なおこの祭の際、火中に投げ入れたみかんを食べたり、皮を煎じて飲めば、年中風邪をひかないといわれている。

「花山稲荷神社」で弥生時代の遺跡から『忠臣蔵』の史跡巡りまでロマンを感じられてはいかがでしょう。

花山稲荷神社
京都市山科区西野山欠ノ上町65

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。フォトジャーナリスト、写真映像家、音楽・イベントプロデューサー、特殊ツアープロデュース・ガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。日本映画の発祥時より美術に携わってきた”ジャパニーズハリウッド”京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深め世界進出を夢見る毎日。

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