シメオネ・アトレティコの可変システム。異なるタイプのCFの重要性。
調子が良い時は良い。悪い時は、悪い。それが今季のアトレティコ・マドリーなのかも知れない。
今季のアトレティコは“相変わらず”リーガエスパニョーラで3位以内のフィニッシュに向けて邁進している。そして、チャンピオンズリーグではグループステージを首位通過。コパ・デル・テイではベスト32でルーゴ(実質3部)と対戦する。
そう、アトレティコは3大会でタイトル獲得の可能性を残している。つまり、順調なのだ。
とはいえ、アトレティコには、冒頭に述べた通り、強みを発揮する時と弱みを曝け出す時がある。ここでは、その点を深掘りしていきたい。
■現在のシステム
アトレティコの代名詞は【4−4−2】だった。だが現在のアトレティコは【5−3−2】を基本布陣にしている。
【5−3−2】と【3−5−2】の可変システムで、まず重要なのはビルドアップだ。そこで、多くのタスクを担うのがマリオ・エルモソである。
エルモソは左CBに位置する。左側から楔(クサビ)のパスを差し込み、それは相手のプレス網を掻い潜る術となる。
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