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アトレティコの優勝の可能性を検証。シメオネと4バックイズムの回帰。

森田泰史スポーツライター
好調のアトレティコ・マドリー(写真:ロイター/アフロ)

ラ・リーガで、最も、「人間らしい」チームだ。

個人的には、そう考えている。アトレティコ・マドリーの話である。

得点を喜ぶアトレティコの選手たち
得点を喜ぶアトレティコの選手たち写真:ロイター/アフロ

そのアトレティコが、今季、強い。シーズン序盤こそ、新戦力の適応に時間がかかり、苦しんだ。しかしながら、徐々にギアを上げ、現在では首位バルセロナと3位レアル・マドリーの間に割って入り、リーガエスパニョーラで2位につけている。

■システムと原点回帰

この夏、大型補強が敢行された。だがディエゴ・シメオネ監督は迷っていた。誰を、どのように使うかを、だ。

契機になったのはベンフィカ戦(0−4)、ベティス戦(0−2)だろう。チャンピオンズリーグの試合とはいえ、リーグフェーズの段階で、ビッグチーム中のビッグチームと称することはできないベンフィカに、4ゴールを許しての大敗。リーガに戻ってきては敵地ベニト・ビジャマリンではベティスに完敗した。何より、選手たちが、無気力にプレーしているように見えた。

シメオネ監督は安定感を求めていた。考えたのは、【4−4−2】への回帰。以前のシステムに戻して、チーム全体をプレーさせることだ。

■バリオスの存在

また、【4−4−2】への回帰に関しては、パブロ・バリオスの復帰が大きかった。

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スポーツライター

執筆業、通訳、解説。東京生まれ。スペイン在住歴10年。2007年に21歳で単身で渡西して、バルセロナを拠点に現地のフットボールを堪能。2011年から執筆業を開始すると同時に活動場所をスペイン北部に移す。2018年に完全帰国。日本有数のラ・リーガ分析と解説に定評。過去・現在の投稿媒体/出演メディアは『DAZN』『U-NEXT』『WOWOW』『J SPORTS』『エルゴラッソ』『Goal.com』『WSK』『サッカーキング』『サッカー批評』『フットボリスタ』『J-WAVE』『Foot! MARTES』等。2020年ラ・リーガのセミナー司会。

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