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バルセロナの「中央攻撃」を検証。ハンジ・フリックの「仕掛け」と重要なタスクを担う選手。

森田泰史スポーツライター
CLで好調のバルサ(写真:ロイター/アフロ)

およそ2万5000人のサポーターが、静まり返った。

チャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第6節、ボルシア・ドルトムント対バルセロナの一戦は、3−2でバルセロナが勝利した。ドルトムントの本拠地ジグナル・イドゥナ・パルクで、バルセロナが欧州の舞台での強さを見せつけた格好だ。

これでバルセロナはリーグフェーズで2位に位置。首位のリヴァプール(6試合全勝)に次いで、5勝1敗で決勝トーナメント進出のストレートインに大きく近づいている。

ドリブルするダニ・オルモ
ドリブルするダニ・オルモ写真:ロイター/アフロ

実は、ドルトムント戦前、ハンジ・フリック監督は頭を悩ませていたようだ。指揮官の中で、スタメンのイメージが固まっていなかった。フレンキー・デ・ヨングを先発させるという考えが、脳裏に浮かんでいた。

デ・ヨングを起用する場合、誰を弾くか。ファーストオプションはダニ・オルモだった。最近の試合におけるGPSのデータで、ダニ・オルモのそれは悪かった。コンディションの問題、負傷のリスクもある。そういったことが指揮官の悩みの種となっていた。

■中盤の構成と今季のバルサ

結果的に、選ばれたのはダニ・オルモだった。そして、バルセロナはアウェーの地で勝利を収めた。

今季のバルセロナでハンジ・フリック監督にとって中盤の構成というのは重要だ。

【4−2−3−1】から【4−3−3】へと試合中に移り変わる可変システムで、その布陣は時に非対称をもって相手の守備陣を崩す役割を担う。

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スポーツライター

執筆業、通訳、解説。東京生まれ。スペイン在住歴10年。2007年に21歳で単身で渡西して、バルセロナを拠点に現地のフットボールを堪能。2011年から執筆業を開始すると同時に活動場所をスペイン北部に移す。2018年に完全帰国。日本有数のラ・リーガ分析と解説に定評。過去・現在の投稿媒体/出演メディアは『DAZN』『U-NEXT』『WOWOW』『J SPORTS』『エルゴラッソ』『Goal.com』『WSK』『サッカーキング』『サッカー批評』『フットボリスタ』『J-WAVE』『Foot! MARTES』等。2020年ラ・リーガのセミナー司会。

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