バルセロナの「中央攻撃」を検証。ハンジ・フリックの「仕掛け」と重要なタスクを担う選手。
およそ2万5000人のサポーターが、静まり返った。
チャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第6節、ボルシア・ドルトムント対バルセロナの一戦は、3−2でバルセロナが勝利した。ドルトムントの本拠地ジグナル・イドゥナ・パルクで、バルセロナが欧州の舞台での強さを見せつけた格好だ。
これでバルセロナはリーグフェーズで2位に位置。首位のリヴァプール(6試合全勝)に次いで、5勝1敗で決勝トーナメント進出のストレートインに大きく近づいている。
実は、ドルトムント戦前、ハンジ・フリック監督は頭を悩ませていたようだ。指揮官の中で、スタメンのイメージが固まっていなかった。フレンキー・デ・ヨングを先発させるという考えが、脳裏に浮かんでいた。
デ・ヨングを起用する場合、誰を弾くか。ファーストオプションはダニ・オルモだった。最近の試合におけるGPSのデータで、ダニ・オルモのそれは悪かった。コンディションの問題、負傷のリスクもある。そういったことが指揮官の悩みの種となっていた。
■中盤の構成と今季のバルサ
結果的に、選ばれたのはダニ・オルモだった。そして、バルセロナはアウェーの地で勝利を収めた。
今季のバルセロナでハンジ・フリック監督にとって中盤の構成というのは重要だ。
【4−2−3−1】から【4−3−3】へと試合中に移り変わる可変システムで、その布陣は時に非対称をもって相手の守備陣を崩す役割を担う。
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