余市ー小樽間、鉄道存続に向けた新会社「後志鉄道」計画 YouTuber発信で盛り上がる応援の声
読売新聞の報道で明らかになった北海道新幹線「並行在来線」余市ー小樽間の鉄道存続に向けた民間主導の新会社「後志鉄道」の設立計画。ネット上では賛否を含めて様々な声が上がっており大きな反響を呼んでいる。「後志鉄道」の計画内容については、2023年9月27日付記事(余市ー小樽間、鉄道存続に向けた民間主導の新会社 「後志鉄道」とはどのような計画か)で詳しく触れている。
北海道新幹線の並行在来線として、北海道庁主導の協議会において廃止の方針が決定された函館本線の長万部―小樽間。しかし、北海道内では10月1日からは道内各地でバス路線の廃止・減便が相次ぐなど、バスドライバー不足が深刻化しバス転換の目途はたっていない。
「余市駅を存続する会」関係者は、「輸送密度2000を超える余市ー小樽間が廃止になると、全国のローカル線問題に対して悪しき前例を作りかねない」と危機感を語る。日本の鉄道路線は、むしろ輸送密度2000を下回る路線も多い。全国各地でローカル線の存続問題が表面化している中で、輸送密度2000で廃止という前例を作ってしまうと、日本の地方路線の大半が廃止の憂き目にあいかねないという危険性をはらんでおり、これは全国的にも看過できない問題だ。
こうした中で明らかになった「後志鉄道」の設立計画。北海道小樽市在住のYouTuber「北のたぬき」さんが運営する「【北海道】乗り物大好きチャンネル」で取り上げた速報動画では、今後の鉄道存続に向けた期待感や応援コメントが多数寄せられている。
3日間で500件に迫る反響コメント
寄せられたコメントは3日間で500件に迫る勢いで、筆者も、改めて、北海道新幹線「並行在来線」問題についての関心の高さを実感させられている。
動画は、「視聴者の皆さんには引き続き山線問題に注目をして欲しい。そうした関心の高さが再生数やコメントに現れ、政治へのプレッシャーになる。無関心よりはマシなので単純に面白がる気持でも構わない」と締めくくられている。
【寄せられた応援コメント】
ようやく存続に向けて第一歩を踏み出しましたね!ここまで話を持ってきて下さった阿部氏には感謝しかないです!おそらく使用される車両はH100形改めSB100形?だと思われますが、小樽〜余市間の利用状況を見るに、もしかしたらEV-E801系をベースにした蓄電池電車が導入されるかもしれませんね。後志鉄道が成功できるよう、これからも存続に向けて応援していきたいと思います!
山線の残廃は夕張支線や根室本線富良野ー東鹿越間のようにすんなりと廃止とは行かないのはいい事だと感じてます!バス転換の不可、乗客の輸送密度からしても鉄道は残すべきですが、第三セクター鉄道で残すとなると車両や運転士の確保もJR北海道の協力が不可欠ですし、クライドファンディングも活用して皆さんの協力をお願いして是非とも残して頂きたいですね!
これは喜ばしいニュースですね。最近、北海道の鉄道では暗いニュースばかりだったので、新幹線函館乗り入れとともに、ぜひ実現してほしいですが。やはり、大泉市長みたいな、やる気、意欲、明るい未来への構想力のある人物が必要ということでしょうね。
個人的には鉄路を廃止=北海道の観光資源が宝の持ち腐れとなり衰退してくだと思います。なぜならJR北海道は北海道にたくさんの観光資源があるのにそれをうまく活用せず鉄路を廃止してると思います。JR九州は特に観光に力を入れているのであのようにすれば北海道も活性化すると思います。鉄路を廃止する前に観光に力を入れてほしいものです。
【関連記事】
・2023年9月9日付記事(せめて倶知安までは残して欲しい! 泥沼化の北海道新幹線「並行在来線」、バス会社社員の悲痛な叫び)
・2023年9月8日付記事(もはや北海道庁の存在意義なし 泥沼化の「並行在来線」バス転換協議、YouTuber発信で道庁批判殺到)
・2023年7月30日付記事(鈴木直道知事リコールの声も! Youtuber発信で波紋の北海道新幹線「並行在来線」問題)
・2023年7月27日付記事(小樽市で開催の並行在来線廃止「問題提起」セミナー Youtuber発信で道庁への批判殺到)
(了)