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鈴木直道知事リコールの声も! Youtuber発信で波紋の北海道新幹線「並行在来線」問題

鉄道乗蔵鉄道ライター

 北海道庁主導による密室協議の場で、赤字額を過大に、売上高を過少に見積もり、バス会社との協議もなく、本来であれば廃止対象とはならない輸送密度が2000人を超える余市―小樽間も含めた函館本線、長万部―小樽間の廃止の方針が決定された北海道新幹線の「並行在来線」問題。

 沿線にバス路線網を展開する北海道中央バスは、ドライバー不足などを理由に鉄道代替バスの引き受けに難色を示し続けており、道庁が2023年5月28日に非公開で開催した並行在来線対策協議会ブロック会議における議事録では、道庁が「バス会社との協議が進んでいない」ことを認めていたことが明らかになった。

 こうしたことから、2023年に入り余市町のほか小樽市などの民間団体では並行在来線廃止を問題提起するセミナーを開催。小樽市のセミナーには迫俊哉小樽市長のほか、中村裕之衆議院議員やおおつき紅葉衆議院議員も参加した。

 さらに、小樽市在住のYoutuber「北のたぬき」さんが運営する「【北海道】乗り物大好きチャンネル」でも草の根的な問題提起を続けており、ずさんな並行在来線対策協議会を開催する北海道庁や北海道知事への批判の声が日に日に高まっている。

 「【北海道】乗り物大好きチャンネル」では、2023年7月30日、新たな動画を公開した。

【山線問題】国会議員が道庁に苦言!どうする鈴木知事?混乱する並行在来線問題「道庁には不信感でいっぱいだと伝えている」

2023/07/30
北海道新幹線の札幌延伸に伴い廃止が決まった、並行在来線の函館本線山線。
特に余市ー小樽間は輸送密度が2000人にも関わらず、代替バスが確保できていない異常事態が続いています。
この廃止を主導した北海道庁に、ついに地元の国会議員が苦言を呈しました。
「なぜ廃止を急いだ?北海道庁には不信感でいっぱいだと伝えている」と。
また北海道新聞も社説で、「函館本線の廃止を再検討せよ!」と異例の言及。
各所からの厳しい意見が出る中、北海道の鈴木直道知事はどのような対応を今後取っていくのか。
是非、ご覧ください!
出典:【北海道】乗り物大好きチャンネル 【山線問題】国会議員が道庁に苦言!どうする鈴木知事?混乱する並行在来線問題「道庁には不信感でいっぱいだと伝えている」

 動画では、並行在来線問題について、7月27日に北海道新聞が「長万部―小樽間の廃止も再検討すべき」と社説に掲載したことに触れられたほか、JR北海道が単独では維持困難としている黄色線区8線区についても北海道庁は議論を地元に丸投げしており、北海道知事は職務を放棄しているという趣旨の内容にも切り込んだ。最後に、ガソリン価格や自動車の税金がこれから上がろうとしている中、多くの道民にはこうした公共交通機関の問題にもっと関心を持ってほしいと締めくくられた。

鈴木直道知事のリコールを求めるコメントも

 Youtubeのコメント欄には、
「鈴木知事は公共交通機関はどうでもいいという感じで腹ただしい」
「本当に知事がアホだと我々道民は苦労するわ」
「山線存廃問題に関連し、現知事を早く失脚させる必要がある」
「知事失格だ。リコール案件に等しい」など、

鈴木直道知事に対する厳しいコメントが相次いだ。

Youtubeのコメント欄に書き込まれた鈴木直道知事に対する厳しいコメント(出典:【北海道】乗り物大好きチャンネル)
Youtubeのコメント欄に書き込まれた鈴木直道知事に対する厳しいコメント(出典:【北海道】乗り物大好きチャンネル)

 函館本線の長万部―小樽間については、有珠山の噴火により室蘭本線が不通となった場合に貨物列車の迂回ルートとしても活躍した実績のある区間であり、懸念事項となる現行のDF200形ディーゼル機関車の入線についても物理的には可能であることは2023年7月28日付記事(機関車入線できず「貨物代替ルートとして使えない」は嘘だった!? 並行在来線の長万部―小樽間)で触れた通りだ。

 このままでは、有珠山が噴火する前に、道民の怒りが爆発噴火しかねない。

(了)

鉄道ライター

鉄道に乗りすぎて頭の中が時刻表になりました。日本の鉄道全路線の乗りつぶしに挑戦中です。学生時代はお金がなかったので青春18きっぷで日本列島縦断修行をしてましたが、社会人になってからは新幹線で日本列島縦断修行ができるようになりました。ステッカーやTシャツなど鉄道乗蔵グッズを作りました。

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