いま、久保建英の移籍を振り返る。スペイン人記者が語った裏事情と本音。
久保建英がヘタフェに移籍してから、2カ月余りが経過した。
この夏、レアル・マドリーからビジャレアルにレンタル移籍した久保だが、望むようなプレータイムは得られなかった。そして出場機会を求め、今冬の移籍市場で再びレンタルでヘタフェに移籍している。
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■移籍の是非
しかしながら、ヘタフェで久保にレギュラーポジションは保証されていなかった。
久保はヘタフェ加入以降、リーガエスパニョーラで10試合に出場(出場時間438分)。先発したのは4試合だ。直近5試合では、ベンチスタートとなっている。
ウナイ・エメリ監督の下、ビジャレアル在籍時にはリーガ13試合に出場(出場時間290分)した。ビジャレアルでは「EL要員」だったが、今季ヨーロッパリーグに出場していないヘタフェにおいてはリーガでプレータイムを得るしかない。
久保の移籍は正解だったのだろうか。今回は、移籍決定直後にスペイン『マルカ』のエミリオ・コントレラス記者との対談録をさらいながら、振り返る。
ーーヘタフェは今冬の移籍市場で久保建英を獲得しました。ただ、彼の獲得には予想以上に時間がかかりました。それはなぜでしょうか?
「難しいオペレーションでした。四者が絡んでいましたからね。レアル・マドリー、ビジャレアル、ヘタフェ、久保の四者です。合計で450万ユーロ(約5億円)のオペレーションでした。250万ユーロ(約3億円)のレンタル料と、久保の年俸の200万ユーロ(約2億円)です。なので、時間がかかったのだと思います」
「ただ、12月初旬に、久保は移籍を決心していました。すでにボルダラス監督とコンタクトを取っていた。そして、久保はリーガエスパニョーラでのプレーを望んでいた。マドリードという勝手知ったる街でプレーできるというのもあり、ヘタフェへの移籍を決めたんです」
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