久保建英のトップ下は機能したのか?ヘタフェでの序列はどうなる...目の前の現実と鳴らされる警鐘。
「タイタニックでさえ、私を沈めることはできない」
これはヘタフェのホセ・ボルダラス監督の言葉である。リーガエスパニョーラ第28節、ヘタフェはエルチェに1-1と引き分けた。試合終盤にアンヘル・ロドリゲスがPKを成功させていれば勝利を収められただけに、指揮官の胸中には一定の満足感と悔しさがあっただろう。
そのエルチェ戦で、久保は先発起用された。リーガでは6試合ぶりのスタメンだった。72分出場して1アシスト。スペイン『マルカ』紙の寸評でも得点を記録したエネス・ウナルと並び評価点2(※最高は3点)で、ヘタフェのなかでは最も評価を受けた選手の一人だった。
この試合の久保は悪くなかった。ただ、久々の先発で結果に絡んで「大活躍!」というような見出しには、うすら寒さを覚える。なので、今回は久保のエルチェ戦の起用法ーー具体的にはトップ下と右サイドーーを探り、また今後のヘタフェでの序列を考察したい。
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