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久保建英のトップ下は機能したのか?ヘタフェでの序列はどうなる...目の前の現実と鳴らされる警鐘。

森田泰史スポーツライター
ウナルの得点をアシストした久保(写真:ムツ・カワモリ/アフロ)

「タイタニックでさえ、私を沈めることはできない」

これはヘタフェのホセ・ボルダラス監督の言葉である。リーガエスパニョーラ第28節、ヘタフェはエルチェに1-1と引き分けた。試合終盤にアンヘル・ロドリゲスがPKを成功させていれば勝利を収められただけに、指揮官の胸中には一定の満足感と悔しさがあっただろう。

そのエルチェ戦で、久保は先発起用された。リーガでは6試合ぶりのスタメンだった。72分出場して1アシスト。スペイン『マルカ』紙の寸評でも得点を記録したエネス・ウナルと並び評価点2(※最高は3点)で、ヘタフェのなかでは最も評価を受けた選手の一人だった。

トップ下でプレーした久保
トップ下でプレーした久保写真:ムツ・カワモリ/アフロ

この試合の久保は悪くなかった。ただ、久々の先発で結果に絡んで「大活躍!」というような見出しには、うすら寒さを覚える。なので、今回は久保のエルチェ戦の起用法ーー具体的にはトップ下と右サイドーーを探り、また今後のヘタフェでの序列を考察したい。

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スポーツライター

執筆業、通訳、解説。東京生まれ。スペイン在住歴10年。2007年に21歳で単身で渡西して、バルセロナを拠点に現地のフットボールを堪能。2011年から執筆業を開始すると同時に活動場所をスペイン北部に移す。2018年に完全帰国。日本有数のラ・リーガ分析と解説に定評。過去・現在の投稿媒体/出演メディアは『DAZN』『U-NEXT』『WOWOW』『J SPORTS』『エルゴラッソ』『Goal.com』『WSK』『サッカーキング』『サッカー批評』『フットボリスタ』『J-WAVE』『Foot! MARTES』等。2020年ラ・リーガのセミナー司会。

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