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トップコンサルタント最大の武器「仮説思考」を極める「ズームイン/ズームアウト」の技術

横山信弘経営コラムニスト
(ChatGPT DALL-E 3 にて筆者作成)

■仮説思考がない人2つの問題

コンサルタントの実力は、立てる仮説の精度で推し量ることができる。

そして精度が高い、切れ味の鋭い仮説を、常人では考えられないほどのスピードで思いつくことができる。そんなコンサルタントが、俗に言うトップコンサルタントである。

仮説思考は、コンサルタントの最大の武器だ。この武器を、常日ごろから磨くことがコンサルタントの仕事と言ってもいい。

そんなコンサルタントの武器である仮説思考だが、その知識とスキルは、誰でもふだんの仕事や生活の中で十分に鍛えることができるものだ。

仮説思考が足りないと、単に「非効率」「未達成」というだけでは済まされない。

「頑張っているのに、なぜかうまくいかない」

という状態が続く。

「どうして自分は、こんなに要領が悪いんだろう」

と嘆くことも増える。変化の激しい時代においては致命的だ。この状態からはやく抜け出さないと、最悪の場合、

「この仕事とは相性が悪い」

「うちの業界は特殊だから、このやり方は合わない」

という間違った結論を導き出すことになる。

こうならないためにも、日ごろから仮説思考を鍛える訓練をしていこう。毎日の仕事で、いくらでも知識は手に入るし、トレーニングもできる。

ぜひ、日ごろから意識して仮説思考力を鍛えてほしい。

今回は仮説思考について徹底解説する。仮説思考に重要な「ズームイン/ズームアウト」の技術も事例を交えながら紹介する。ぜひ最後まで読んでいただきたい。

<目次>

■仮説思考がない人の2つの問題

■覚悟が決められない人は「仮説思考」が足りない

■「仮説」とは何か? 「仮説思考」2つのメリット

■仕事中に仮説思考を鍛えるマル秘テク

■あっという間に問題解決する「ズームイン」の技術

■一瞬で「ズームイン」して仮説を特定するスキル

■一発で重大な問題を探し当てるスゴイ技

■誰もが納得する解決策を思いつく「ズームアウト」の技術

■「ズームアウト」の技術を使った驚きの解決策

さて、まずは仮説思考がないと、どうなるのか。どんなデメリットがあるのか。カンタンに解説していこう。

ポイントは以下の2つである。

(1)期待した成果を出すのに遠回りするか、たどり着かない

(2)悩んでしまって前に進まない

仮説とは、いわば「アタリ」である。釣りの名人であれば、

「この季節に、朝からこの天候で、こんな波の状態であれば、おそらく、この辺にイシダイが集まっているだろう。だから釣り方は、こうしたほうがいい」

と「アタリ」をつける。

知識と経験が豊かで、センスがある人ほど、その「アタリ」が外れることは少ない。

それを見た周りの多くの人は「さすがだ」「やはり名人は違う」と感動するのである。

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経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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