驚くほど知識が手に入る読書勉強法――「水平読書」徹底解説(約7000字)
■なぜ社会人が勉強するうえで読書が最強なのか?
私は「読書」以上に効率的な勉強法はない、と思っている。自分のペースでノウハウや知識を手に入れられるからだ。
もちろん研修などの「集合型の教育」でもいい。強制力が高いこともあり、効率的に知識を吸収できる。機会があればドンドン参加するといい。
ただ、私は15年以上、年間100回ペースで研修の講師をしてきた。その経験を通じて思うことは、勉強する意志が高いなら、
「研修の優先順位は下げたほうがいい」
である。
社会人は学生と違って時間がない。興味がありそうなセミナーや研修があっても「タイミング」が合わずに勉強の機会を逸してしまうことはよくある。次の機会に参加しようとは思うものの、その機会はよほどのことがない限り訪れない。
必ず覚えておいてほしいことがある。社会人が勉強するうえで大事なのは「タイミング」だ、ということを。
仕事しているとき、ふと
「この知識を身に付けておきたい」
「このノウハウを手に入れたい」
と思い立つことがあるだろう。そのタイミングですぐさま勉強できること。それが最も大事なことなのだ。
湧き上がった熱量は、しばらくすると冷めるもの。だから勉強するタイミングを逸してはならない。言い換えれば、タイミングさえ逃さなければ、社会人の総勉強時間は十分に増やすことはできる。
さて、今回は読書を通じて効果効率的に勉強する方法――「水平読書」について解説する。私が長年、本を使って勉強するときに実践している読書法である。
あまり勉強習慣がない30~40代の会社員は、大きな気付きを得られること間違いない。ぜひ最後まで読んでいただきたい。
<目次>
■なぜ社会人が勉強するうえで読書が最強なのか?
■「水平読書」3つの特徴
(1)多視点からの情報収集
(2)知識の平均値の理解
(3)体系的な知識習得
■正しい「水平読書」のやり方 4つの手順
■「水平読書」用の本の選び方
■本を並べて「目次」を記憶する
■一冊の本を超えて点と点を繋いでいく
■さらに「水平読書」する本3~4追加する理由
■自己投資に「不安最小化」の精神はNG
■勉強も「美点凝視」の精神が重要だ
■「水平読書」3つの特徴
「水平読書」について解説する前に、まずはその目的について整理しておこう。
そもそも読書には、いろんな目的がある。単に読書習慣を身につけたいから読む人もいるし、流行っている本だから話のネタが欲しいので読む人もいる。
だが、今回ご紹介する「水平読書」の目的は、明らかにそれらとは異なる。テクニックやノウハウを真剣に身につけたいときに使う読書法だ。
この「水平読書」を覚えたら、もう自己流の読書術には戻れなくなるだろう。知識は身につかないし、何より時間がかかるからだ。
それでは、さっそく「水平読書」について簡単に解説していく。
「水平読書」とは、同じテーマの本を5~10冊ほど複数並べ、そのテーマの箇所だけ抜き取って読んでいく読書法である。
「5~10冊」と知ると「ギョッ」とする人もいるかもしれない。しかし最新の知識やノウハウでなければ、数年前に出版された本でも問題はない。中古で買えば、そんなに大金を使わなくてもいいはず。
1冊500円程度(送料込み)で手に入るのなら、5冊で2500円。10冊で5000円である。研修に参加するよりも、はるかに安いし、本は資産化するのだから割り切って「大人買い」してもらいたい。
次に「水平読書」の3つの特徴について紹介しよう。3つの特徴とは、
(1)多視点からの情報収集
(2)知識の平均値の理解
(3)体系的な知識習得
この3つである。一つ一つ解説していく。
(1)多視点からの情報収集
まず最初に覚えてほしいのが「多視点からの情報収集」だ。勉強するにしても、まずどの角度で勉強したらいいか、わからないケースが多い。
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