Yahoo!ニュース

なぜ頭がいい人は脳の海馬を鍛えているのか? 認知力・記憶力をアップさせる4つの方法

横山信弘経営コラムニスト
(ChatGPT DALL-E 3 にて筆者作成)

大学も出ていない私だが、ビジネス書を【15分】で読んで、その内容を膨らませ、すぐさま【30分】ほど講義することができる。テーマによっては、1時間でも2時間でも、その内容を掘り下げて語ることはできる。

しかも、それなりに深い学びを聞き手に提供できる自信もある。

「凄い」

と言われることもある。だが、それぐらいの芸当ができるビジネスパーソンは私の周りに数人いる。

おそらく、フルマラソンを3時間切って完走するランナーと同じだろう。そんなに多くはないが、ごく少数というわけでもない。

「記憶力」を日ごろから鍛えていると、何歳になっても、それなりの力を発揮できるものだ。

今回の記事は記憶力アップがテーマである。

■記憶力をアップすれば認知力も向上する

近年、ビジネスの世界は驚くほどの速さで変化している。

とくにテクノロジーの進化による影響が大きい。新しい業界用語やトレンドが次々と出現している。そのせいで、ビジネスパーソンにはこれらの情報を迅速にキャッチアップし、適切に活用する能力が求められるようになった。

ドンドンと新しい言葉が登場して煩わしいと思っている方もいるだろう。しかし見方を変えれば、「記憶力」を鍛えるには絶好の時代になったとも言える。

現代のビジネスパーソンにとっての必須スキルは「記憶力」だ。私は最近、本当にそう受け止めている。

記憶力を鍛えることで、認知力もアップする。

認知力が向上することで、認知バイアスにもかからなくなる。

誤解や勘違い、思い込みが減り、論理的に考えられるようになるのだ。

15分で本を読み、30分や1時間アウトプットできなくてもいい。だが、何歳になっても、絶えず「記憶力」を鍛えなければいけない時代だ。

では、どのようにしたら記憶力は鍛えられるのだろうか?

今回は、記憶に深く関与している脳の部位――「海馬」について取り上げる。

「海馬」をどのようにすれば活性化できるのか。その秘密を探ることで、効率よく頭がよくなるはずだ。

マネジメントやリーダーシップのポジションにいる方、常に自己成長したいすべてのビジネスパーソンにとっては、切実な課題。

最後に、私が15年近くずっと続けてきたやり方も紹介する。

ぜひ最後まで読んでもらいたい。

<目次>

■記憶力をアップすれば認知力も向上する

■タツノオトシゴに似ている「海馬」とは?

■まずは短期記憶(ワーキングメモリ)を覚えよう

■次に長期記憶について知ろう

■「海馬」と短期記憶・長期記憶との関係

■「繰り返し学習」2つの王道

・アクティブリコール

・間隔反復

■海馬を活性化させる「健康管理」の極意

■海馬を活性化させる「感情」と「物語」とは?

■海馬を活性化させる五感を使った「体験」

■横山が15年以上 実践してきた記憶力アップ法

■タツノオトシゴに似ている「海馬」とは?

こんな経験は、ないだろうか?

年齢を重ねると、新しいことを覚えることが難しくなってきた。昔よりも何かを記憶するのにストレスを感じる。

私も50歳を過ぎてそう思うことが、あった。そういうときは、自分が怠けているわけではない。年齢の問題なのだ、と思いたかった。

しかし調べてみると、どうも年齢のせいではないらしい。加齢によって脳が衰えたわけでもないようだ。

この記事は有料です。
横山塾~「絶対達成」の思考と戦略レポ~のバックナンバーをお申し込みください。

経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

横山信弘の最近の記事