バルサの「良さ」と、「悪さ」と。ガビの不在に「4人の中盤」の行方。
シーズンは、長い。厳しい日々というのは、訪れる。
バルセロナが、苦しんでいる。リーガエスパニョーラ第14節、バルセロナはラージョ・バジェカーノと対戦。ラージョ相手にドローを演じ、勝ち点を落とした。
また、2023年が終わろうとするところで、タフなカレンダーがバルセロナを待ち受けている。
ラージョ戦(11月25日)後、ポルト戦(チャンピオンズリーグ/11月28日)、アトレティコ・マドリー戦(リーガ/12月3日)、ジローナ戦(リーガ/12月10日)、アントワープ戦(チャンピオンズリーグ/12月13日)、バレンシア戦(リーガ/12月16日)、アルメリア戦(リーガ/12月20日)と難敵とのゲームが残されている。
加えて、12月22日には、ダラスでクルブ・アメリカとの親善試合が行われる予定だ。
■ガビの負傷
過密日程で、苦しむのは選手たちだ。
バルセロナは今季、序盤戦で、主力が相次いで負傷離脱を強いられた。ペドリ・ゴンサレス、ロベルト・レヴァンドフスキ、ラフィーニャ、フレンキー・デ・ヨング…。シャビ・エルナンデス監督としては、その中でやり繰りしなければいけない難しさがあった。
そして、先日、ガビがスペイン代表の試合で負傷。ひざの前十字靭帯断裂で、今季絶望の見込みとなっている。
ガビは今季、負傷で欠場する選手たちの穴を埋める活躍を見せていた。時にペドリのように、時にデ・ヨングのようにプレー。つまり、彼らが担っていたタスクを、ガビが請け負っていた。
インサイドハーフ、ウィング、ボランチ、複数ポジションでプレーできるガビは、シャビ監督にとって必要不可欠な選手だった。
今季のシャビ・バルサで、チームの中心には間違いなくガビがいた。昨季のシャビ・バルサは、“両ゴール前”を支配して、タイトルを奪取した。GKマーク・アンドレ・テア・シュテーゲンのセーブ力とレヴァンドフスキの決定力が、リーガ制覇の原動力になった。だが今季はガビと新加入のイルカイ・ギュンドアンが、攻守において組織が機能するために尽力していた。
■中盤のカルテット
シャビ監督は昨季からクアトロ・セントロカンピスタ(4人の中盤)を使うようになった。
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