久保建英とソシエダのCLの課題。マンツーマン守備と必要な戦い方の「シフトチェンジ」
国内リーグ戦と欧州の舞台で、戦い方が変わる。
これは「よくあること」だ。例えば、バルセロナは、近年、スペインで好調を維持しながらチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグで苦しんでいる。
それでは、レアル・ソシエダはどうだろうか。今季、10年ぶりにチャンピオンズリーグ出場を果たしたチームの可能性を探る。
最初に明らかにしておきたいのは、ソシエダがチャンピオンズリーグで結果としては「調子が良い」ことだ。だが内容としては悪いところがあり、ここでは、そこにフォーカスする。その課題を炙り出すことが、リーガエスパニョーラでの不調の原因を知ることに繋がるためである。
■インテル戦のパフォーマンス
まず、チャンピオンズリーグ・グループステージ開幕節、インテル戦だ。
インテル戦で、前半の段階では、どちらがビッグチームなのか分からなかった。しかし、ソシエダは失速。いわゆる「ガス欠」で、勝ち点3奪取には至らなかった。
ソシエダはインテル戦で前線からプレッシングを行った。インテルのビルドアップを早い段階で引っ掛けて、ショートカウンターを喰らわす算段だった。
ソシエダはマンツーマンで守備。アレッサンドロ・バストーニを久保建英、ステファン・デ・フライをミケル・オジャルサバル、ベンジャミン・パバールをアンデル・バレネチェアが抑える。アンカーのクリスティアン・バスラニにはブライス・メンデスが付いて、インテルの選手たちの自由を奪った。
■嵌まる守備とスタミナ
しかし、マンツーマンの守備は、スタミナを消耗する。
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